矢上教授の午後 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337513

感想・レビュー・書評

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  • じわじわと引き込まれる作品。
    ミステリマニアの矢上教授を筆頭に癖のある教授、助教授、院生が多数登場する。
    事件そのものよりも教授達のかけひきの方が面白いかもしれない。

    頻繁に場面転換が行われるうえに登場人物が多いので、最初のうちは前のページに戻りながら読み進めた。
    ようやく慣れてきたところで事件発生。
    ミステリ小説を読んでいると常にあやしい人を探してしまうが、この小説はあやしい人が見つからなくてちょっと困惑。
    途中まで想像していた犯人は大はずれだった‥。

    ついつい殺人事件に注目してしまうが、物語の冒頭に登場する「彼女」の正体がこの作品の1番の謎かもしれない。
    冒頭に登場した「彼女」のことは、矢上教授達のドタバタに集中していて忘れてしまっていたのでラストで繋がった時にはちょっとした感動だった。
    馳部教授が「彼女」に出会う日も近いのかなと想像すると、その話も読みたくなってしまう。

  • ゆるい表紙とは裏腹に殺人事件主軸の密室もの。

    かなり細かい章立てで場面が展開していき、
    三谷映画のように徐々に核心に迫っていく面白さがあった。
    登場人物は多いもののそれぞれキャラが立っていて役割に必然性があるのでさほど気にならず。

    ただしミステリとしては謎の仕掛けが小粒。
    トリックが単純なのは個人的にはかまわないけど物語の中のドラマ性が薄すぎる。
    そこで本の厚さが気になる。
    約400ページを割いたのに重みが残らない。
    流れはいいし文章も読みやすいからさくさく進むので大きなストレスはなかったものの、その分淡白さが非常に気になる。
    人間ドラマとしても一歩深みが足りない感じ。

    他に読む本がないとき、手を出してがっかりはしないものの腰をすえて読む作品ではないなという印象。

    解説でこの話に90カ月かけたとか書いてあったけどそれはむしろ作者を貶めているのではないかと思うくらい、悪く言えば重厚さに欠ける話だった。軽妙なのが魅力だと思ったけど。
    アピールポイントを間違っている気がする。

  • 単行本で。
    非常階段の他に階段がない大学校舎ってのに、最後まで??

  • 旅のお共として。あんま面白くなかったな。登場人物ごとにちょくちょく場面が変わるのがどうも。登場人物が多すぎてごちゃごちゃする。殺人が急すぎる感じ。結局管狐の復讐ってことなのか?

  • なんすか?この本!ひでぇな〜
    金か時間返してくんない?
    どっちも無理か…
    4/7/21

  • 場面展開に最初はちょっと戸惑いましたが慣れればそんなに迷わず読めました。2時間ドラマでもみているような感覚。でもさすがに50章は多いかなf^_^;)伏線も多くてちょっと盛り込み過ぎなような…でも嫌いな作家じゃないです。 最後が切ないなぁ…動物のああいう最期にはちょっと弱いので。ほかの作品も読んでみたいと思います。

  • なんか、いろいろ…要するに下手くそだな、と。やりたいことに力量が追いつかないのかな。表紙イラストが若竹さんと同じ作者さん、というのもなんだか失礼。裏表紙にある「ユーモア満載の本格ミステリ」ではないわなー
    作者森谷明子に愛想が尽きるレベルだった。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||M
    資料ID:95120614

  • とにかく章が細かすぎて、たらたらしてるし、状況が分かりにくい。普通の文章で書けば面白い事件になったかもしれないのになあ・・・ 残念!

  • 読み始め…12.8.15
    読み終わり…12.8.21

    森谷明子さんは「れんげ野原のまんなかで」を約一年前の読み、その中で語られていた小さくて優しいミステリが穏やかでとても心地よく印象に残っていたので二冊目にとこちらを手にしてみました。

    ミステリとしての設定や流れ、そして登場人物など全体のくくりとしてはじゅうぶんに楽しめる内容だとは思ったのですが...。

    なんというのでしょう..
    とても疲れました。
    とにかく疲れました。
    ごめんなさい~....

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著者プロフィール

1969年静岡県生まれ。日本画家・屏風作家。筑波大学大学院芸術研究科美術専攻日本画分野修了。渦巻きをモチーフにした屏風制作を行う傍ら、神社、寺院,協会への奉納絵画をライフワークとして続ける。 主な奉納・収蔵作品大徳寺聚光院伊東別院 墨筆による「千利休座像」軸一幅/駿河総社静岡浅間神社四曲一双屏風「神富士と山桜」。主な出版物 絵本『おかあさんはね、』(ポプラ社)/絵本『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)/絵本『サクラの絵本』(農文協)/詩画集『国褒めの歌巻一』(牧羊舎) 
自身の日本画制作に加え、寺社奉納絵画、絵本制作、コラム等の執筆、講演会等を行う。人と人、人と自然、人と宇宙が穏やかに調和する日本文化の特質を生かし、新しい世界に向けたパラダイムシフトを呼びかけている。静岡ユネスコ協会常任理事。

「2020年 『ジャポニスム ふたたび』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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