SL「貴婦人号」の犯罪 十津川警部捜査行 (祥伝社文庫 に 1-43)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340599

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  • 〇鉄道模型の怨念?連続殺人か否かその判断が我々もなかなかできないワクワク感
    あるとき、河野博史という男がスパナで殴られて瀕死だという通報が入った。
    病院に急行した十津川たちは、そこにいた大野修という男に事情を聴くことになったが、なんでも大野の友人の雨宮健一が、購入して送られてきた模型が粗雑だったために逆上して殴ったということだった。いろいろと河野や雨宮の身辺を調べてみると、実は河野も鉄道の模型マニアであるということが理解できる。大野の助言で山口のC57-1を見に行くかもしれないという情報をもとに、一路山口まで向かう。
    雨宮の手帳には、SLやまぐち号の撮影ポイントが20か所書いてあった。そのどこかで殺人が起こると予想した十津川は、3人1グループを5つ作って張り込もうとする。しかし、運行が終わっても殺人は起こらなかったとほっとしたところで、殺人の連絡が入る。あるポイントで殺害されていた女性は東京の女で、バッグの中にはC57の模型が入っていた・・・!?
    連続殺人の様相を呈しているが、そこに一体どんな共通点が。そして本当に連続殺人なのか?

    最後までどんな全貌が現れるかがわからない、ワクワクさが支配する。
    はじめは男性同士の痴話喧嘩かと思われていた事件も、山口の事件を皮切りに意外な展開を見せる。怨念というものは怖いものです。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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