捜査一課殺人班イルマ オーバードライヴ (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345365

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  • 捜査一課の二輪を駆使し自分一人で活動する女性刑事イルマの魅力が大爆発。今までの最高作だ。敵役はあの毒を操る蜘蛛、相手にとって不足はない。
    24時間で致死に至る毒薬を蜘蛛に注射されたイルマは、蜘蛛の指示のままに少年の命を救うために、自分の身を返り見ずに動き回るが、頭脳の方もフル回転して、蜘蛛の陥穽を打ち破ろうとする。
    イルマの視点とともに、もう一人小路刑事の視点も加わっているのが効果的だ。イルマの行動を疑いながらも、だんだんと心情はイルマの方に惹きつけられていくのだ。「主任は空の金星(ヴィーナス)ですから」とぬけぬけと言う宇野のように。
    結末もダイナミックに終わる。最高に面白かった。

  • 結城充考『捜査一課殺人班イルマ オーバードライヴ』祥伝社文庫。

    アマゾネス系の女性刑事イルマを主人公にした警察小説。4ヶ月連続刊行のシリーズ第4弾。一応の完結なのだろうか。まだまだ続きがあるような気がするが……

    第1弾で度肝を抜かれ、第2弾はまあまあ、第3弾は少し中弛みしたが、この第4弾で一気に盛り返した感がある。やはり、警察小説の主人公には宿敵が必要なのだろう。イルマの場合、警察組織自体が宿敵なのだが、一匹狼である以上は組織に馴染まないのは致し方無しであろう。

    あの奇怪な毒物専門の殺し屋『蜘蛛』が拘置所を脱走し、再びイルマ……警視庁捜査一課殺人班の女性刑事・入間祐希と対決することに……そして、イルマを見舞う最大の危機……

    本体価格690円
    ★★★★★

  • シリーズ第4弾。
    そんなに好きなシリーズではないのだけど、今作は最初から文庫で刊行されたこともあり、つい読んでしまった。
    前作から結構経っているので、内容は覚えてないが、多分1作目で対峙した毒殺魔・蜘蛛が脱走し、再度イルマの前に現れ、イルマの命と引き換えにある取引を行う。
    蜘蛛による連続殺人事件と、イルマの単独捜査が並行して描かれるが、それがテンポよく展開し、今までのシリーズの中で一番面白い。
    何より、孤独を好んでおり、捜査一課の中では一匹狼だったはずのイルマがいつの間にかいろんな人を味方につけており、その魅力も伝わる内容だったのが、何とも言えない。
    「プラ・バロック」を読んだ時と同じような衝撃を久しぶりに味わうことが出来て、大満足!

  • イルマシリーズ4部作はそれぞれ独立した物語なのだと思っていたが、最後になって全てが絡み合ったひとつの物語であったことに気付いた。4部作を一気に読み終え、興奮が冷めやらない。もし、続編が発表されるのなら是非にも読んでみたい。

  • 相変わらずのイルマさん大暴れだが、今回は蜘蛛の罠に落ちて、毒物を注射されてしまう。
    しかも憎まれている管理官の差し金で警察からも追われる羽目になる。
    いつもの宇野のフォローと、新たなキャラの小路のおかげで、蜘蛛の正体も判明して無事解決した。

    • やまさん
      nonoさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      きょうは、一日雨のようです。
      困ります。
      やま
      nonoさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      きょうは、一日雨のようです。
      困ります。
      やま
      2019/11/23
    • nonoさん
      やまさん、コメントありがとうございます。寒くて、しかも雨降りだと出掛けるのも億劫になりますね。こんな日は読書に限ります。
      やまさん、コメントありがとうございます。寒くて、しかも雨降りだと出掛けるのも億劫になりますね。こんな日は読書に限ります。
      2019/11/23
  • 4ヶ月連続刊行の、4冊目。
    緊張感があってスリリングな展開だった。タイムリミットというのは矢張りサスペンスものでは重要。
    これで既刊は全て文庫になったのかな?

  • 超面白い。今回は舞台設定上展開が目まぐるしいから、特に退屈しなかった。描写が淡々としていて人物の内面を推し量るのが難しい場面もあるが、そこを考えながら読むのも楽しかった。、

  • 敵ばかりのイルマですが、ウノがいればいい。チラッと見せる女子的な部分が良いですね。

    タイムリミットがあるので、スピーディな展開です。

  • 記録

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