内閣裏官房 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 93
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396346546

作品紹介・あらすじ

永田町に、忘れられた秘密組織
忖度、揉み消し、尻拭い、裏取引――
超法規的措置でニッポンの膿を“処理”する!
陸自から転属されたばかりの武闘派女子は、いきなり殺人事件に遭遇し……?

内閣官房副長官室――永田町の雑居ビルに、人知れずその組織は存在した。政府与党の足を引っ張る不祥事や不正を秘密裏に揉み消し、尻拭いする汚れ仕事のプロ集団。陸上自衛隊出身の精鋭、武闘派女子の上白河レイは、突然の辞令を受けて副長官室に転属早々、議員秘書の殺害事件に遭遇する。曲がったことの大嫌いなレイが猪突猛進、面従腹背、忖度なしの裏捜査で真実を追う!

感想・レビュー・書評

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  • 安達瑶『内閣裏官房』祥伝社文庫。

    政府与党の不祥事や不正を秘密裏に処理し、事件を揉み消す現代のお庭番とも言うべき内角官房副長官室の活躍を描いた作品。見聞きしたことのある政界のスキャンダルがわんさか描かれる。時勢を反映した政治色が強く、エロはやや少ない。もしかしたらシリーズ化されるのかな。

    突然の辞令を受けて内閣官房副長官室に転属し来た元レディースで陸上自衛隊出身の武闘派女子の上白河レイは、着任早々、議員秘書の殺害事件に遭遇する。曲がったことが嫌いで猪突猛進の上白河は議員秘書殺害事件の犯人を追うが……

    本体価格700円
    ★★★★

  • 最近になってこの手のスタイルにおいては1級の作者なのではと思い始めている。突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めると思うけどそうさせない何かが著者の作品にはあると思う今日この頃。

  • 安達瑶の作品は初めて。本屋でタイトルを見て面白そうだったので購入。文庫本書き下ろし小説(2020年8月文庫本)。
    胸がスカッとするようなリアルな警察官僚小説に近いストーリーかなと思っていたら全然違った。まあスカッとするにはする結末ではあったが、殺人事件の動機や犯人の設定がなんかリアル感がない感じで、黒幕の首相秘書官というのも頭脳明晰という感じではないし、考えていたのと違うなと思いながら読み進めていた。しかし漫画チックな犯人像と不必要な犯人とのアクションシーンを除けば痛快な展開で面白い。
    内閣官房に秘密裏に組織された副長官室。政府与党の足を引っ張る不祥事や不正をもみ消し、場合によっては悪をも守る、決して正義を貫く組織、集団ではない。この組織に陸上自衛隊特殊作戦群から出向してきた上白河レイが主人公で、警視庁捜査二課から出向の津島健太郎、外務省から出向の等々力健作、国税庁査察部から出向の石川輝久、そして室長の御手洗嘉文の総勢5人が韮沢内閣官房副長官の元、不祥事や不正のもみ消し事態が目的ではない、そのもみ消しの事実を武器に巨悪を潰すのである。このスペシャリストの集団が各々の力を発揮する時、巨悪は排除される。
    思っていたのとちょっと違っていたが、続編の「政商 内閣裏官房」も読んでみようと思う。

  • おどろおどろしいサスペンスかと思いきや、微妙に脱力系のお仕事小説。本のカバーと中身が合わんよ(苦笑)

    なんか、エロい描写が多い(上手い??)と思ったら、過去、官能小説も書いていたらしい。

    この『内閣裏官房』は、シリーズ化されている。

  • 帯通りのお話。日経新聞の書評で星4つ付けられてたので、それなりにシリアスかと思ってたら痛快系やった。政府の悪事隠蔽とか、副総理のキャラがリアルと被るとかを揶揄して、書評に「フィクション」って文字を書きたかったのかもと妄想してる。

  • 題名に釣られて買ったが、

  • 2023.06.28
    一言で言うとVシネマの文庫本版。
    これは悪い意味ではない。世の中のありそうなこととなさそうなことをうまくミックスして「文庫」として読みやすく仕立てる。
    こういうニーズがなければ商業出版に至らないワケであり、何冊もこういう本を出していることに素直に敬服している。

  • 主人公は陸自の特殊部隊あがりの女性で、持ち前の猪突猛進っぷりで、周りを巻き込んで事件に巻き込まれたり、解決したりするドタバタストーリー。

    ちょっとしたエロ要素とテンポ良く進んでいくスピード感を楽しむVシネの様な作品。

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著者プロフィール

男女二人からなる合作作家。官能からサスペンス・警察小説・ノワールまで幅広いジャンルで活躍。著書多数。好評近著で「内閣裏官房」シリーズ、「悪漢記者」シリーズなどがある。

「2023年 『降格警視3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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