放送席からみたサッカー日本代表の進化論

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615666

感想・レビュー・書評

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  • 著者は日本サッカーを放送席から見続けてきた人だけに思い入れも強く、日本代表の戦いぶりの描写からは当時の熱気が伝わってくる。それでいてくどくど試合内容を詳述せず、手際よく話を進めていく様は、さすが職業柄という感じ。W杯など手が届かない時代から、まるで坂の上の雲を目指すように、プロ化そして代表の強化に邁進し、W杯出場が当たり前にまで成長する、その辺りが本書の内容と重なる、まさに「進化論」だった。けどその先にあったは、スポンサーの都合が強化に優先する構図であり、W杯での戦績も伸びず、電通ジャパンなどと揶揄され、辛うじて現状維持に安んじる停滞期。2017年刊行にも関わらず、近年のトピックにページが割かれていないのは、それが理由に思えた。

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著者プロフィール

上智大学文学部英文科教授、英国フットボール史専攻

「2004年 『サッカー文化の構図 熱狂の文化装置論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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