矛盾と創造 自らの問いを解くための方法論 (単行本)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396618063

作品紹介・あらすじ

考えるヒントを求める人へ

人間と社会を深い洞察で解き明かしてきた著者が、
パリ第八大学でフランスの学生に説いてきた
知のあり方、方法論。

創造を称揚する貧困な常識を捨て、
もう一度考え直そう。
なぜ学ぶのか、なぜ知りたいのか。

 * * *

矛盾の解き方を先達からどう学び、どう活用するか

文献収集や調査の方法、論文の書き方、
斬新なテーマを見つけるコツなどの技術やノウハウの前に
学ぶべき、もっと根本的なことがある。
『社会心理学講義』も方法論だったが、
本書は社会科学全般に視野を広げるとともに矛盾の一般的解法に焦点を絞った。
多様な分野の知見を一緒にした時、隠れていた矛盾が露呈する。
見過ごしてきた問いに気づく。
その際に型が果たす役割の分析が本書の仕事である。
――「はじめに」より

 * * *

[目次]
第一章 創造性という偽問題
第二章 矛盾を解く型 同一性と変化をめぐって
第三章 主体虚構論の舞台裏
第四章 モスコヴィッシの贈り物
第五章 躊躇と覚醒
第六章 社会は制御可能か
終章 残された仕事

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルに方法論とあるが、具体的次元における「How to」本ではない。「答え」を提供してくれるものでもない。「はじめに」でも述べられるように、本書では、『矛盾の抽象的次元での解法を目指す。』

     本書を読んでいる際に感じたことは以下である。
    ・思考は体験というバイアスを通して、生成される以上、身体性が大きく影響しているのではないか
    ・多くの人がキャリア設計において、他者や社会が定義した実用性に焦点を当てている。もちろん、否定されるものではない。しかし、人が最もエネルギーが発揮し継続できるのは、自身の実存に関わるテーマなのではないか

  • ◆ALL REVIEWS(2023.5.9): https://allreviews.jp/review/6096

  • 東2法経図・6F開架:002A/Ko98m//K

  • 【書誌情報】
    矛盾と創造 自らの問いを解くための方法論
    小坂井敏晶
    発行:祥伝社
    四六判 縦188mm 横128mm 厚さ26mm
    重さ 435g 424ページ
    定価 2,100円+税
    ISBN 978-4-396-61806-3

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著者プロフィール

小坂井敏晶(こざかい・としあき):1956年愛知県生まれ。1994年フランス国立社会科学高等研究院修了。現在、パリ第八大学心理学部准教授。著者に『増補 民族という虚構』『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫)、『人が人を裁くということ』(岩波新書)、『社会心理学講義』(筑摩選書)、『答えのない世界を生きる』(祥伝社)、『神の亡霊』(東京大学出版会)など。

「2021年 『格差という虚構』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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