失恋延長戦

著者 :
  • 祥伝社
3.37
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本棚登録 : 321
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633363

感想・レビュー・書評

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  • 2017/4/17
    読み始めてすぐ「これはヤバイ」「この犬死んじゃうな」と思ったのでまずラストを確認。
    はい、案の定でした。
    なのであまり好きにならないように距離を置いて読んだ。
    けど最終的には号泣やね。
    わーわー声上げて号泣よ。
    やめて欲しいわ。別に小説の中の犬は死ななくていいじゃない。
    そこはホントに大声で抗議したいんだけど、真弓子の成長物語はよかった。
    藤枝もよかった。
    別に犬は物語中で死なんでもいいじゃないさー
    じゃなかったら予防線張らずに全力で真弓子と一緒に泣いて笑って楽しめたのに。

  • いろんなことが延長戦。高校の好きな人ひきずるわ、自分では友人と認めたくない子との関わりがなぜか続くわ、浪人するわ。

    時々飼い犬ベンジャミンと真弓子が実は話が通じてる疑惑とか、真弓子の声が良いこととか、大河原くんと蔦岡カップルが破局の危機かもとか、いろいろ布石はあるのに、そのどれもが見事に実を結ばないところがある意味すごいw

  • 女子高生の米村真弓子は、放送部で一緒になった同級生・大河原くんに片思いの日々を送っていた。告白したいけどできない、そんな真弓子を見守っているのは犬らしくない犬・柴犬のベンジャミン。真弓子の大切な話し相手だ。そしてもう一人、真弓子を放っておかない存在が、なぜか彼女をライバル視する同級生のゲロサキこと藤枝美咲。自分の思いを口にできない真弓子に対して、我が道を突き進む、ちょっと?KYな女子だ。
    高一、高二、高三、そして卒業後…一途に恋心を抱きつづける真弓子。その思いにまったく気づかない大河原くん。寄り添うベンジャミン。騒ぎを持ち込むゲロサキ。やがて大河原くんには年下の彼女ができて……。
    海と山に囲まれた地方の町に暮らす、まじめで奥手の女の子の、不器用で切ない日々をかろやかに描く、なんだかとっても素敵な青春ラブストーリー!!

    いやー、めっちゃキュンキュンした!
    結構かわいいらしいのに、真弓子の恋愛奥手っぷりなところにノックダウンだよ。
    大河原君の「礼にはおよばぬ」っつーセリフもいかしてるな!
    アタシも言われたら惚れるかもしれん。
    この二人を取り巻く人物たちもみんな素敵!
    いっとう素敵なのは柴犬・ベンジャミンだけどww。
    「へへへ、あの、なんか御用で?」
    なーんて顔されたら・・・、うをを、萌え転がっちゃうだろーが!
    普通和犬って賢そうな顔つきをしているものだけれど、ベンジャミンはきっと庶民顔でまぬけ顔してるんだろうなぁ。かわいいなぁ。
    ラスト辺り以外は真弓子の恋愛模様(一部おかしな友情模様)を中心に書かれていて、でもラストは一気にベンジャミンが持って行っちゃうところがちょっと<?>と思ったけれど、もーベンジャミンがかわいくて切なくて愛おしいので許す!(えらそうだな)
    犬を飼ったことがある人は、ハンカチ片手にラストをお読みください。

  • 全くの期待ハズレ。登場人物もエピソードもつまらない。最後の告白もでしょーねって感じで、想像を超えてこない内容。

  •  主人公が周りに流されてしまうのに、もどかしさを感じました。終始それです。

     でも、ベンジャミンが可愛い。惚けた様子が目に浮かんできそう。

     そして、最後。泣かされますよね、それはズルい。

  • 高校生の片恋の時も、その後にずっといっしょにいたベンジャミン(犬)。彼はどこか人間くさく、真弓子はいつも彼と会話をしていた。
    ぬおー!ベンジャミーン!恋愛というよりは、犬好きにおすすめ。真弓子のこころの中ベンジャミンの声がかわいくてたまらんかったです。でも、本当にそういう犬いるよねー。マンガ化とかしたら面白いかも。

  • ほのぼのとした空気がずーっと流れているのに、失恋とどうしようもない焦燥感がにじみ出てきて切なく、そして友情物語がところどころに、ホント贅沢な作り。
    ベンジャミンの犬らしくないふるまいに心が和むけれどラストのくだりはいらなかったのかも。
    今後も真弓子とベンジャミンの人間を超えた心の交流みたかったなぁ。

  • (図)

  • 犬の関わりが中途半端

  • 山本作品は自分が大好きなそれに深い理由がないのと似ていて。
    いつのまにかハマっている。
    本作は書評の方も書かれているが、
    ペットがいると嬉しくも悲しくも
    どちらともつかない感情に持っていかれます。

    文庫本化するにあたり、本中で登場した誰かしらが主役の話が
    追加で描かれるのが山本作品の嬉しいところなのだが、
    今回はうーんって感じ。無くても良かったな。なのでその分星は減点。

    作品間リンク------------------------------------------
    ■LOVE or LIKE(ネコ・ノ・デコ):真弓子・大河原・藤枝(パラレル?)

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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