スーツケースの半分は

著者 :
  • 祥伝社
3.81
  • (114)
  • (296)
  • (198)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 1633
感想 : 249
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634810

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『花が欲しいときは花を買うし、コーヒーが読みたいときはコーヒーを飲むのよ。大きな望みは叶わないことが多いんだから、小さな望みを叶えてあげても良いでしょう』
    ...なんだか、切なくもなったしくすぐったい気持ちにもなった。

    『ひとりで、自分の行きたいところに行ける自分になる。』

  • 一つの青いスーツケースがいろんな思いを抱える人たちに受け継がれ旅をする。幸運を呼ぶというそのスーツケースがそれぞれの人生の後押しをする短編集。楽しくて明るい話ばかりではなかったけどいろいろ考えさせられるお話でした。

  • 話が進むに従ってよくなっていく
    最初は軽い話なんだけど
    人を巡り時間を巡り巡ることで人生の儚さ愛しさがじんわり沁みる

  • 選書サービスでおススメいただいて読んだ一冊。

    主人公が章ごとに変わり、登場人物それぞれの心情が鮮やかに描かれているので惹き込まれる。

    うさぎ旅に出る
    キッチンの椅子は2つ

    の2話が特に良かった。
    スーツケースがもたらすワクワク感、自身と向き合い直すことで自分が本当にやりたいことに気付かされていく登場人物達が気持ち良い。

    読んでいて勇気をもらえる本。

  • 最終話。
    あー、そういうことだったのかと胸がいっぱいになる。

    1つの青いスーツケースと、
    そのポケットの中に入っていたメモ。
    「あなたの旅に、幸多かれ」
    誰かの幸せを祈ることも、
    少しのきっかけが一歩、次のステージへ向かう勇気になることも
    とても素敵だなと思った。

  • 幸運の青い鞄を持って旅に出る。NY,香港,パリ,女達の一人旅。アブダビ,見知らぬ土地に置き去りにした男に憤慨。ドイツ,留学生と迷子の梟。最終話,老女に贈られた鞄が物語の出発点。ヒヤリとする話。

  • 人生に行き詰まりを感じていた人たちがそれぞれのきっかけで新たな道を開いていく、そんな短編でした。
    旅をすることが好きな私にとってはわくわくする話が多かったです。


    月とざくろより。

    常にそれに感謝し続けることは簡単ではない。恵まれた環境も、すぐに日常に変わってしまう。

    目の前の幸せに感謝せずに隣の芝を羨むようになると、人は満たされなくなってしまう。
    ないものではなくあるものを数えることの大切さを日々痛感してます。

    最後のお話だけがらっとニュアンスが変わって驚きました。
    読了時はじんわりとした気持ちでした。

    Travels teach you many things you have never known. This book tickled my mind about traveling abroad.

  • 幸せの青いスーツケースにまつわる短編連作集。
    スーツケースを持って海外に行ってた頃を思い出しながら読んだ。
    旅慣れた人もそうでない人も、出掛けてみると色々な出会いや気付きがある。
    やっぱり旅はいいよなぁと、またふらっと出掛けたくなってしまった。

  • フリマて一目惚れして買った青いスーツケース。四人の女友達が、それぞれにそのスーツケースを持って旅行に行く話。あとほ、スーツケースに関わった人達のエピソード。ちょっとした日常の不満とか、後ろめたさ、寂しさなどなど抱えていた何かか、旅をすることで少し変化し、前を向いていく感じ。旅行あるあるにも共感しつつ、ゆったり読めました。

  • 真美のエピソードの中にちょっとキツイものが一つあってびっくり。

全249件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

近藤史恵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×