- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396636098
感想・レビュー・書評
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ランチ酒第3作目。
祥子さんは相変わらず、気持ちがいいほどよく食べてよく飲まれる!そっか!本のタイトルに「今日もまんぷく」と吹き出しがある。食事のシーンの描写がとても細やかで、きっと作者の原田ひ香さんは大いに食通なのかなと思う。
「孤独のグルメ」や「ワカコ酒」の食べたり飲んだりのシーンを彷彿させるが、それよりもドラマの部分が多めかな。見守り屋という変わった仕事、別れた夫、夫のもとに残してきた一人娘、新たな恋人となった角谷のことなど盛りだくさん。今作は祥子さんが新しいスタートを切る方向で終わった。ぜひ、続編も期待したい。 -
相変わらずご飯のシーンはおいしそう。祥子の恋心もかわいらしい。角谷さんの素性がわからなくてドキドキするけど。見守っている占い師と思しき人はそんなにスキャンダラスな人なのか・・
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この本読んでると、昼から飲みに行きたくなる。ただし、主人公は好きで昼飲みしてるわけではなく…夜の見守りという特殊な仕事柄、自分を労うための1日の締めくくりがランチタイムという事情がある。本当にこんな仕事があるのか?でも、ありそう。あったらいいな、と思えるほど、一話ごとに登場する依頼人も個性的。食事シーンの描写は実に官能的です。展開はサスペンスタッチに移行してきて目が離せない。
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ランチ酒シリーズ第3弾。終わり方の感じだけを見ると一旦これで終了といったところだろうか。1,2に引き続き実際にあるお店(店名等は伏せられているが)でのランチ酒の時間をベースに物語は進む。
”見守り屋”として働くバツイチの女性が、仕事上で出会った様々な依頼人の生き方、考え方に触れることで、自身に起きている問題や今後の行き方を考え、悩み、前に進んでいく。そういったことを考える時、そこには必ず美味しいお酒と料理がある。人間生きていく上で良く「衣食住」という言葉が出てくるが、この主人公は圧倒的にその中心が”食”なのだろうと思う。私も圧倒的に”食”が大事だと考えている。その辺りの感覚が非常に私に合っているので楽しめるのだと思う。
ぜひこれは映像化するべきだし、しやすい作品だとも思うんだが…いつかそうなることを期待しておく。 -
『ランチ酒』シリーズ3作目。16話からなる連作短編集で、見守り屋・犬森祥子と彼女に関わる人々を描くグルメ・ヒューマンドラマ。
各話の連番が第1酒~第 16 酒となっていることからもわかるとおり、祥子が夜勤明けにランチとともに楽しむ酒が見せ場のひとつである。
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本作は3作中で最もよいできでした。
まず、祥子が仕事で関わる人々の持つ物語。
深みのあるものが多く、見守り屋に依頼せざるを得ない事情も納得のいくものでした。何より新藤剛志のような底の浅い人間が出てこないのはよかった。
次に祥子の物語。
元夫や愛娘・明里との関係が少しずつ整理されていくし、明里の成長も好もしい。
また角谷との恋愛模様も波乱を匂わせつつ進展を見せています。そして見守り屋に見切りをつけ新生活に踏み出すという祥子の選択には、つい心配してしまいます。
ハッピーエンドまでいかないところも却ってよかった。
最後にランチ酒。
実においしそう。料理だけでなく、酒類の描写も完璧と言ってよい。獺祭に尾瀬の雪どけ。キングフィッシャーやビアスタンドのビール。ああたまらない! 祥子の健啖家ぶりにも満足です。
原田さん、どうもごちそうさまでした。 -
物語が進んでますます続きが気になる。今回は見守りの仕事の描写が少な目に感じた。仏壇のお話しは好き。食事は相変わらずおいしそう!
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〈ランチ酒〉シリーズ3作目。
相変わらず、出てくる料理とお酒が美味しそう。
祥子さんは新たな一歩を踏み出そうとしている。
″今の気持ちに素直になろう″
″自分の気持ちにそって行動しよう″
と思って決断したのは凄いし、勇気がいることだなと思った。
このあと、どうなるんだろう…
(続きはあるのかな!?) -
今回は、ガツンとインパクトのあるグルメが矢継ぎ早に出てきましたね。その合間を縫うように、祥子も周りも怒濤の展開になってきています。どうなる?