四十過ぎたら出世が仕事

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 141
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396636159

作品紹介・あらすじ

誰が言ったか「四十にして惑わず」、大いに悩める会社員たちの人生賛歌!

「内示だ。四月から営業三課の課長になってもらうよ」
四十歳で課長に昇進した阿南智広は、着任早々に前代未聞のトラブルを抱える。
阿南の同期で三年前から課長を務める石渡泰之は、無能な上司に怒りが収まらない。
中途入社組で阿南と同い年、新任課長の和田果穂には、誰にも言えない秘密があった。
同期では唯一総務畑に進み、社長秘書となった吉本検司は、近頃なぜか社長から冷遇される。
平松透は、創業社長の息子であることを一切笠に着ず頑張るものの、失敗続きで……。
同じ節目を迎えた仲間と悩み、ぶつかりながら、阿南たちは奮闘する。

感想・レビュー・書評

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  • 「四十にして惑わず」とはいえ、まだまだ迷っている中間管理職40歳の6話からなる短編。

    武居専務のそれぞれの個性を重視した的確なアドバイスが上手いなぁと。

    判断できる年齢でもあり、こうあるべきという固定観念がなくなる年齢でもあるのだが、それを自然に気づかせてくれる上司がいるのは、仕事にやりがいをもてるだろう。

    すでに仕事中心ではなくなったが、スッキリ爽快なお仕事小説に明るい未来を見た気がした。


  • 面白かったけどタイトルが気になる。
    出世しない人間は駄目なのかなと思う。
    メインの登場人物はみんなカッコ良いよね。
    小説だからだよね。

  • お仕事小説だけに構成がしっかりしていて隙がなかったです。「自分が四十の時もこんな感じだっなあ」と懐かしく思い出しながら読みました。出世の本当の意味を若い人たちに教えてくれます。

  • お仕事物語
    読み終わって
    久しぶりに仕事にたいして、熱くなれそうな
    気がした
    仕事は誰と一緒にするのかで変わるって
    言うことがわかる内容でした

  • 熱いサラリーマン小説だったなあ。
    いろんなタイプの会社員がいて、
    良いところもあれば、
    ずるいところもある。
    こんな人いそう、と思いながら読了。

    新年度も近づいてきたし、
    私もまた一生懸命働くとするか。

  • 広告の仕事のイメージがなかったので、営業がどのような苦労をしているのか知ることができた。が、途中でもういいかなとなってしまった。

  • 課長世代となる40台になったサラリーマンのビジネス小説。

    6話構成でそれぞれ主人公が異なっていて、最終話以外は40歳の同じ年の課長としての物語だが、後半は社内の派閥抗争的な話がメインとなってきて面白かったです。
    ただ、スカッとしたどんでん返しがあるわけでなく、負け犬の遠吠えにも近いようだが、理不尽な社会で生き抜く心構えだけは素直に心にしみました。

  •  最後に全てひっくり返す。そんなことは、しない。むしろ、失敗や敗北をさらけ出して終わる。
     でも、それがこの小説の味だ。
     

  • 本城氏の著作は好きで良く読んでいるが、広告代理店ものは初めて読んだ。広告代理店の話は好きなので、興味深く読めた。

  • 125お仕事小説は身につまされることが多いね笑。間違いがあってもやり直せることと取り返しのつかないことがある。その時に大事なのはやっぱり周りにどんな人物が居るか?ということかな。ねじまき直してもう一丁頑張りますか!

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著者プロフィール

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、スポーツ紙記者として活躍。2009年『ノーバディノウズ』が松本清張賞候補となりデビュー。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞を受賞。2018年『傍流の記者』で直木三十五賞候補。著書に『四十過ぎたら出世が仕事』(祥伝社刊)『友を待つ』(祥伝社文庫)など多数。

「2023年 『あかり野牧場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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