- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396650049
感想・レビュー・書評
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前作のピーターパン・シンドロームより難しく、理解に時間がかかる。私のなかの何かが理解を拒んでいるのか、作者の方が男性のため、女性の患者の心理について、男性の患者に対してほど共感的になれないためなのか。
私が疑問に思っているよその不可解なご夫婦のすべてとはいかないまでも、その一端は理解できた。
☆いそぎんちゃく奥様とクマノミ亭主
これは私が大昔につけたネーミング。この本では「ウェンディ」などと呼ばれてかわいらしいけど、現物は、周囲に少なからず毒をはいてまわる中年女性なのだ。
その旦那様は、その毒をどうやってか無効化して、悠然とそばにいる(と、はたから見たら思える)。
毒を無効化する秘訣を知りたいと、長年思っていた。
この本にその秘密が書かれてあったが、ものすごい綱渡りのような、コミュニケーションを拒否しながらコミュニケーションする力技のようだ。説明されてもなかなか理解できないし。もちろん実践も無理だ。
☆ウェンディおばさま方は、なにか言語以外のところでコミュニケーションしているらしいこと。
☆なにか自分の手練手管で相手をコントロールできる、という幻想をいだいているらしいこと。
これは私も現実にウェンディおばさま方と接して、いつも?と思っているところだ。
日本と違ってアメリカではパーティがさかんで、しかも夫婦同伴が義務と聞いている。上司の奥様がちゃんとした女性だったら、お客の女性が自分の旦那をディスりだして周囲の雰囲気を悪くしたら、たしなめてあげたらいいんじゃないかと思う。
日本の場合は、夫婦うちそろって出席するようなセミフォーマルな席はあまりないため、人様にたしなめられる機会も少ないのが辛いところだ。
また何度か読んでみたいと思う。
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