- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784396765125
感想・レビュー・書評
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主人公の千代子は大のチョコレート嫌い。それは20年前に失踪した、ショコラティエだった父が原因だった。
父のことを忘れようと生きる千代子の前にある日突然、自分と同じ名前「ちよこ」という女性が現れた。彼女は、失踪した父の秘密を知っているようで・・・。
内容と相対するような、淡く彩られた中に、たった一人真ん中に立つ少女。
とても目を惹く表紙ですね。
昔から自分の中に引っ掛かる父との確執。
その確執と向き合い、葛藤する主人公。
決して綺麗な話ではないけれど、それが逆に生きてる実感をくれるような。
家族って言葉の意味を考えさせられますね。 -
かなりいい話なのだけれど、あまりショコラショコラしていないというか、登場するチョコが美味しそうに見えないような…。「よっつの季節」同様、ややシリアスすぎる嫌いもありますが、ラストは爽やかです。
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とても重いけど、読み終わった後とても心が軽く暖かくなるストーリー。
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自分の殼に籠っている主人公が自分を見つめ直し、しっかり地に足をつけ、やりたい事を見つけ再出発していく話。『美化された記憶でも、前を向くための糧になるならいいんじゃない?』『体の中で溶かしてしまおう。ほんの5,6年でも幸せだったと感じていた日々を忘れないように。』心に残る言葉がたくさんたくさん出てきます。同調して涙が出た。ショコラの香りが人を繋ぐ。心が溶けてやわらかくなる素敵なお話。チョコレートがすんごく食べたくなる!!!!!!