蟷螂の檻 4 (on BLUEコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
4.15
  • (17)
  • (21)
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  • (0)
本棚登録 : 319
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396784829

作品紹介・あらすじ

「こんな奥、今まで届いたことないでしょう」
政治家に性接待を強いられた育郎は、側に侍るのみだった典彦を責めた。
しかし典彦はいびつな独占欲を告げ、3日間胎(はら)の中を塗りつぶすように育郎を抱いた。

典彦に不信を抱いた育郎は彼との交わりを断つが、職場や車中…至るところで雄を咥え込んだ記憶を思い出し股を濡らし仕事もままならない。
若当主として、夫としてあるまじき——みだらな雌の躰…。    
典彦の食い荒らすような愛に苦悩しながら、育郎は當間家の当主として決断の時を迎えようとしていた——。

下克上主従が織りなす、執着と依存の官能時代ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 3巻凄かった記憶しかないけど、4巻目もものすごいエロ展開で目が釘付け…!ますます典彦の執着ヤンデレ具合が悪化していて、無茶をされまくられる育郎の身体を案じるばかりでした…

    さすがに本多への性接待させられて自尊心を傷つけられて、典彦への憎しみを禁じ得ない育郎です。快楽よりも辛うじて冷静な判断力が勝っていた育郎。それに反して典彦はどんどんエスカレートしていてまるでもっと自分を嫌悪してくださいと願っているかのようです。
    てか、他の男に抱かれる育郎を視姦して興奮する性癖とか⁉挙句の果てに、ひそかに蘭蔵とのピュアラブを切望していた健一に、あんなことさせるとは…!ちょっと!典彦鬼畜すぎる~!!…まあ、めちゃ萌えましたけど(笑)
    そして、純粋な蘭蔵を見て我に返り育郎を犯したことを悔いる健一です。彼には良心が残っていました。健一には、やっぱり蘭蔵を守ってほしいと思ってしまうのですよ。
    そして、典彦と育郎はですね、ほんとに歪みきっていて汚れきっているけれども、互いに必要な存在なんだなというのがはっきりと伝わってくるcpですよね。特に典彦は育郎なしには生きていけないんじゃ…w育郎を辛い目に遭わせ、仕事も家庭も何もかもぐっちゃぐちゃに壊して、最終的に自分だけに縋ってくれるのが至上の喜びなのかな…歪みすぎてて、こわい。

    さち子はまっすぐな性格で、彼女なりに頑張ったけど結局は典彦に勝てなかったみたい。今後の頼みの綱は飯田かな?次回は彼に頑張って典彦に立ち向かってもらいたいと思ったりしています。

    エロ的にはドロドロのエロエロがさらにパワーアップしていて、萌えがMAXです。
    最後は屋敷が大炎上で、典彦の安否が気になります。ハラハラドキドキですね。
    いいところで終わっているので、続きが待ち遠しくてしかたないです!

  • 総合評価:★4.0
    今回も凄まじい読み応えでした…。
    ここまで来ると典彦はもう腹黒とかそういうレベルの人間じゃないですね。邪悪ですよ、邪悪。やってる事がえげつなさ過ぎて最早ただの悪人でしかない(笑)
    特に當間家の先代当主を殺したのが典彦だと判明したシーンはゾッとしましたね…。そりゃ「埋めてしまいましょう」なんて台詞もさらっと言える訳だわ。

    あとは健一もどこまで道を踏み間違えるんだか…。大体典彦が悪いけど、彼も彼だよな。育郎を犯すシーンなんて最悪過ぎて頭抱えちゃいましたもん(笑)
    私の中で健一の好感度が地に落ちた瞬間でした。はよ自首してくれ( ¯•ω•¯ )

    反対にさち子の好感度はうなぎ登りだったなぁ。育郎のあんな姿を見ても折れない芯の強さと優しさを持っていて、BLなのに育郎は典彦じゃなくてさち子とくっ付いてほしいとすら思ってしまった(笑)
    でも、結局最後は離婚になっちゃったのかな…?何とも後味の悪い終わり方になってしまったので、さち子にも救済措置があれば良いのですが…。

    最終的に屋敷に火を放って心中しようとした育郎と典彦ですが、育郎は何と蘭蔵に救出されます。ナイス蘭蔵!(`;ω;´)
    そして育郎が檻の中から救い出された瞬間に絶望的な表情をする典彦に非常に胸がスカッとしましたね。私、攻めザマァって言葉あまり好きじゃないんですが、今回ばかりは心の底から攻めザマァだと思いました(笑)
    (でも、「まだ足りなかったか」って台詞にはちょっとグッと来ました笑)

    ていうか飯田お前何してんの!?と思いきや最後めっちゃ良いタイミングで登場しましたね。育郎は何とか助かりそうですが典彦は…?屋敷の燃え方を見るに流石に無傷じゃ済まなそうですが…。
    健一の事も気になりますし、まだまだ気になる事だらけですね。次が最終巻らしいので心して読みます!

  • 「蟷螂の檻4巻」の感想記事(SSブログ)へのリンクです。
    https://yuri-hyky-dia-issho.blog.ss-blog.jp/2019-06-29

  • なんかもう郁郎があの家から出られて呪縛から解き放たれるならそれでいいや……さち子と幸せになれればよかったのに

  • 2000年前後のエロゲーで館ものというジャンルがそこそこあったと思うのだが、それのBL版といった味わいの4巻目。つまり、偏執的なキャラクター、監禁、炎上です。典彦は本当に気持ち悪く、主人公は性欲にズブズブで、さち子は賢くて気高い。BLに出てくる女性キャラって基本的に小さな駒にすぎず、さち子も物語上そういう役割ではあるのだが、腐った館の中において唯一主体性があり、キラリと光る良キャラでした。さち子に幸あれ…

    『私は私のためにあなたとのご縁を大事にしようとしたのです』

  • 3巻読まずに読んでしまっタァーーーーーーー

  • 典彦がホラー過ぎて萌えというよりホラー味が凄いけど止められない、悪いと分かっていながらズブズブハマっていく悪い薬のよう。ストーリーはほんと面白い。絶対典彦死んでない、そのうち顔爛れて出てきそう。幸子と蘭蔵が唯一の正義!でりこさんの本領発揮なので期待出来ないけどいつか兄弟とも幸せになってほしい…どんなかたちであれ。

  • 表紙のように感情もお屋敷もメラメラ

  • 正直、3巻でもう無理だ...私にはこの世界に萌えることは出来ない...と思ったのですが、続きが気になって読んでしまいました。

    3巻であまりに酷い展開になり、こんなサイコパスな攻めを好きにはなれない!と思ったのですが、4巻でもサイコパス攻めの酷い仕打ちは続きます...。
    受けも「こんなやつにはもう二度と抱かれたくない」と思って抵抗するのですが、心に反して体は男を求めてしまうし、痛いことも辛いことも嫌だと言いながらも、体は期待して反応してしまうんですよね。

    受けが本気で嫌がっていたら読んでいて嫌な気持ちになると思うのですが、最終的には嫌がっていないので、萌えはしなくとも「本人たちがいいならいいのかな?」という気持ちになりました。
    こんな酷い攻めだけど、受けはなんだかんだ彼が好きなんですよね。

    で、攻めは受けを苦しめているようで(実際に苦しめようとしているのだけれど)、受けは最終的に色々なものから解放されることが出来て、自由になれたようにも思えるんです。
    (攻めにそんなつもりはなかったかもしれないですが)

    苦しめて、苦しめて、自分以外に救いがないように仕向けて、これで二人が愛し合っているのであれば、これも良かったのかな...なんて思えるのです。
    4巻の後半で心中エンド?のような展開になり、二人からもこのまま死んでも良いというようなそぶりが見えたので、それもありなのかな...なんて思いましたが、まさかの展開になり、続きが気になって仕方がないです!!

    二人の恋愛だけではなく、家業のことや妻や兄、その兄を思う使用人と、受けを想う?同級生など、色んな人の気持ちが複雑に絡み合ったストーリーなので、その辺りも今後どう展開していくか楽しみです。
    お兄ちゃん可愛かったです!!!

    まだ完結していないので非常に評価が付けづらいですが、早く続きが読みたい!!という気持ちで☆5にしました。

    正直、自分が今まで好きで読んでいたBLとは全く違う作品なので、まだ受け攻めどちらの気持ちも理解できていないのですが...こういう作品を読んで色んな感情を勉強するのも面白いかな?と思いながら、最後まで読んでみようと思ってます。

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