- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784398147776
作品紹介・あらすじ
民族紛争、テロ、難民問題……。人類を突き動かし、21世紀のいまも
世界情勢に影響を与える三大宗教の根源が地図とイラストでわかる!
【本書の特長】
無宗教の国民といわれてきた日本人だが、いまや他宗教との関わりを避けて通れない。世界各地で頻発する宗教紛争は対岸の火事ではすまない時世。ビジネスでも相手の宗教について理解していないと、取り返しのつかない事態を招く。仏教、キリスト教、イスラム教の世界三大宗教を、歴史や宗派、基本的な教え、宗教上の習慣やタブーに至るまで、地図とイラストを用いて解説。宗教というフィルターを通して見つめ直すもうひとつの世界史。『地図でスッと頭に入る~』シリーズは、歴史のエポックメーキングや世界中の国々の魅力を、豊富なビジュアルでわかりやすく解説。様々な事件と時代背景がすっきり整理され、うろ覚えのキーワードからもひもとける。社会人の学び直し、無味乾燥な教科書では記憶しにくい中学・高校生のサブテキストとして最適。
【監修者】
保坂俊司(ほさか・しゅんじ)
1956年群馬県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。専門は、比較宗教、比較文明論・比較思想。麗澤大学国際経済学部教授を経て、現在、中央大学大学院教授、中央大学国際情報学部教授、中国社会科学院研究員、早稲田大学政治経済学部講師。主な著書に『インド仏教はなぜ亡んだのか―イスラム史料からの考察』(北樹出版)、『国家と宗教』『宗教の経済思想』(光文社)、『仏教とヨーガ』(東京書籍)など多数。
感想・レビュー・書評
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人を幸せにするはずの宗教が原因で、いつの時代も争いが起きている。
しかも、ルーツや教義は大きく変わるわけでもないのに。
他者を知ることで、寛容であるべきと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P16:仏教の教え
・悟りへ至るための実践と、やりすぎず、怠けすぎずの教え
・苦しみに満ちた世で執着を捨てる
・仏教が説くのは、仏陀が開いた悟りの境地、つまり永遠の安楽を得るための方法である。すべての生き物(衆生)は、生老病死という四つの苦から逃れることができない。これに怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦、五蘊盛苦という4つを合わせて四苦八苦とし、世は苦(思い通りにならない)である(一切皆苦)と認識することを出発点とした。
P18:キリスト教の教え
・たとえ話によって語られた神の国へ行ける人と行けない人の違い
・苦悩する人々にこそ希望を
・イエスは神に対する絶対的な信仰を説いた。神の国に入るためには、自らの罪を悔い改め、神の赦しと慈悲を請わなくてはならない。同時に”隣人”に対する愛こそ大切だと語った。
P20:イスラム教の教え
・ムスリムは信仰心を日々示さなくてはならない
・ムスリムが信仰を捧げる六信
・イスラムの教えの根本は、唯一絶対の神で世界の創造主であるアッラーを信じ、ムハンマドをその使徒と認め、天国に迎え入れられるようにすることである。アッラーの啓示を記した『コーラン』には、信仰を捧げるべき存在が繰り返し記されている。それが神(アッラー)、天使(マラーイカ)、啓典(キターブ)、預言者(ナービー)、来世(アーヒラ)、天命(カダル)の6つ
P76~P80:建築
・仏教:寺は仏塔と僧侶の生活の場が融合した空間
・キリスト教:中世にかけて巨大化した、天を目指した信徒の拠り所
・イスラム教:メッカのカアバ神殿を中心とした世界観が広がる
P82~P86:美術
・仏教:ギリシア文化の影響を受けて発展した仏教美術
・キリスト教:すべては布教のために派手で劇的に変化
・イスラム教:偶像崇拝を禁止したがゆえに発展した幾何学図形
P106~P110:修行
・仏教:仏教は生活のすべてを修行と捉え、出家・在家共に悟りを目指す
・キリスト教:キリスト教の”修行”は、定期的に行われる礼拝やミサに積極的に参加すること
・イスラム教:生活のすべてを信仰に位置づけるイスラム教徒に修行は存在しない?
P114~118:死生観
・仏教:死と再生の環を巡る旅が永遠に続く
・キリスト教:キリスト教徒は2度裁かれる?すべての死者が最後の審判で復活し、裁かれる
・イスラム教:イスラム教徒は日々の行いを天使にチェックされている!? -
地図や写真、イラストなどを用い比較的分かりやすい解説。さくさく読めた。
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NDC 180
[現代も世界中で争いは絶えず数々の火種がくすぶり続ける理由は?いまさら人には聞けない三大宗教の基本と歴史を地図と写真、イラストで解説。揺れる国際情勢の流れがおもしろいほど理解できる一冊!]
目次
PROLOGUE 宗教を知れば人間が、そして世界がわかる!
―「宗教」―。それは発達した大脳皮質が生んだ不安と欲望をコントロールする叡智
1章 どんな開祖がどんな教えを説いたのか?
―仏教・キリスト教・イスラム教の開祖と教え
2章 どんな歴史を歩み、どのように発展したのか?
―仏教・キリスト教・イスラム教の歴史と宗派
3章 信徒はどのように生活しているのか?
―仏教・キリスト教・イスラム教の文化と芸術
4章 どのように修行し、何を目指すのか?
―仏教・キリスト教・イスラム教の信仰の形
5章 激動の時代とどのように向き合っているのか?
―仏教・キリスト教・イスラム教と現代社会
著者等紹介
保坂俊司[ホサカシュンジ]
1956年群馬県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。専門は比較宗教、比較文明論、比較思想。麗澤大学国際経済学部教授を経て、中央大学大学院教授、中央大学総合政策学部教授、中国社会科学院研究員、早稲田大学政治経済学部講師を務める -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/657183 -
海外の方々とやりとりする際に相手の信仰を理解した上で接すること/考えていくことが大事。そう思って手にした本。
社会科の副読本のひとつにとして活用されてもよい本ではないかと思う。 -
PROLOGUE 宗教を知れば人間が、そして世界がわかる!―「宗教」―。それは発達した大脳皮質が生んだ不安と欲望をコントロールする叡智
1章 どんな開祖がどんな教えを説いたのか?―仏教・キリスト教・イスラム教の開祖と教え
2章 どんな歴史を歩み、どのように発展したのか?―仏教・キリスト教・イスラム教の歴史と宗派
3章 信徒はどのように生活しているのか?―仏教・キリスト教・イスラム教の文化と芸術
4章 どのように修行し、何を目指すのか?―仏教・キリスト教・イスラム教の信仰の形
5章 激動の時代とどのように向き合っているのか?―仏教・キリスト教・イスラム教と現代社会