- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784401617623
作品紹介・あらすじ
ロック・メディアを体現し続けてきた孤高のアーティスト=デヴィッド・ボウイ。語句、固有名詞、時代背景に関する詳細な脚注を加えた日本初の本格的'70年代ボウイ全詩作邦訳+明解な各アルバム解説により、時代の先端を疾走したトリックスターのリアルな姿が今ここに像を結ぶ。『ジギー・スターダスト』発表から30年。日本の全ての怒れる若者たちに贈る画期的'70年代ボウイ全訳本。
感想・レビュー・書評
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今でも聞いてます。カリスマ?トリックスター?として言説が印象的ですが、詩人としての才能に裏打ちされている。「共感できる」といったたぐいの内容ではないが、イマジネーションが広がります。
訳者のアルバム解説も丁寧で、ボウイ愛を感じます^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近新しいアルバムがでて、良さを再認識。時の流れとともに、重みや深みが増す一方、今もみずみずしさが失われていないことに驚き。
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個人的に何度めかのD.V.ブームが来ていて、図書館で見つけたので借りてみました。訳者も指摘されているとおり、詩作以外の表現が突出しているがために、詩人としてのボウイの評価は日本国内において不当に低い・・・というか言及すらされてこなかったのはたしか。訳出されているのはSCARY MONSTERSまでだけれど、脚注や1曲ごとの解説もていねいで、とにかく訳者の熱意を感じる。これだけ資料集めて、裏とって、まとめて・・・気が遠くなりそう。
解釈について異論があるとしても、考えるきっかけを提示するというねらいは充分すぎるくらい果たしている。値段に見合った濃い内容 なのに、こういう本はすぐ絶版になるのが難。 -
翻訳者の指摘通り、これまでボウイの詞作面については日本では深くとりあげられてこなかったと思う。
ボウイがあれだけの読書家であることからも詞を軽んじているはずがないのに…ただ読書家であるからこそ、その言葉選びは軽妙かつ重要で翻訳は大変。
イギー・ポップとの共作やカヴァー曲など版権が許す限りの内容もボウイ全体を理解したうえでしかできないことなので、過去に出版された「思い込み」だけの翻訳とは一線を画す。
ただしこれも一つの解釈として受けとめ、やっぱり最後は自分で辞書片手に訳すべき。