アナロジ-の罠: フランス現代思想批判

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403230967

作品紹介・あらすじ

デリダは、ソーカルとブリクモンが真面目であったかどうかを問うかわりに自分の弟子たちが真面目であったかどうかを問うべきだったのではないか?ソーカルとブリクモンの『「知」の欺瞞』事件を論じ、哲学の本当の敵を名指す。

感想・レビュー・書評

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  • フランス知識人の大いなる怒りを買ったソーカル事件を擁護する本。ちょっとくどかった。言いたいことは前半で伝わりましたから。でも、内容はおっしゃる通りです。アナロジーが有効なアナロジーかを根拠づける根拠って実はどこにもないのかもしれません

  • 37909

  • ソーカル事件に対しフランス知識人が正面からの回答をしないことへの痛烈な批判。アナロジーの適用そのものについての議論がされてこなかったこと。不必要で不正確なアナロジーは自然科学を参照したことで見つかりやすかっただけで、他の参照においても同じことが起きているのではないかということ。

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著者プロフィール

(Jacques Bouveresse)
1940年生まれ。エコール・ノルマル・シュペリユール卒。パリ第Ⅰ大学教授などを経て、1995年にコレージュ・ド・フランス教授に就任。2010年に退官し、現在は同名誉教授。ウィトゲンシュタインや、ムージルやクラウスなどの研究で知られると同時に、フランス現代思想に対する厳しい批判でも知られる。邦訳された著書に、『哲学の自食症候群』、『合理性とシニシズム──現代理性批判の迷宮』(以上、法政大学出版局)、『アナロジーの罠──フランス現代思想批判』(新書館)、『ウィトゲンシュタインからフロイトへ──哲学・神話・疑似科学』、『言うことと、なにも言わないこと──非論理性・不可能性・ナンセンス』(以上、国文社)がある。

「2014年 『規則の力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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