- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403521140
感想・レビュー・書評
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08/4/17
えらいおっとこ前な性格の攻めでした。
現実にいたら男女問わずモテモテなことでしょう。
関西弁と標準語の掛け合いが思いの外楽しかったです。
アホとバカの比重が違うんだよなーと再認識。
『俺ら重いもん同士や。似合いやろ。』153P
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久我先生の「恋の押し出し」っていつ小説がとても好きで……攻め視点小説で、標準語攻め×関西弁受けになるんですが、本書はその逆パターンになりますね。やはり久我先生の関西弁キャラは、まさにネイティブというか、血が通っていて本当にかっこいい。口調だけじゃなく魂まで関西人なんだ。
おはなしのほうは、とても気持ちいい話。ふたりともとても素直だからかな。もちろん恋による戸惑いや焦りに悩むことはあるけれど、最終的には自分の足で地面を踏み締めて立つような、ああ、恋っていいな、自分の人生を生きるって素敵だな、そう思える話でした。 -
ふたりとも必死でじたばたしている感が、若いっていいなあと思わせてくれます。
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☆ヤケな気分でからんだ相手は金持ちの同級生・遠山だった。バイト三昧ビンボー学生の倉持はそれをきっかけに遠山と親しくなっていく。恵まれた環境とは逆に心に傷を負った遠山が放っておけない倉持は…。
まぁ〜カワイイ二人です(^O^)♪♪♪
おっとこまえな倉持に臆病でマイナス思考な遠山のカップルはお似合い!!(((o(*゚▽゚*)o)))
やしきゆかりさんの描く麗しいイラストに萌〜え〜る〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
倉持の関西弁や三枚目なノリが、遠山の不幸体質を軽くしてる感じ。
合体シーンもラブラブ甘々でしたよ!!
ごちそうさま〜(笑) -
出会いは最悪だった。
彼女にはふられ、バイト先は倒産。
不運続きの哲哉は、居酒屋で隣り合わせた遠山につい絡んでしまう。
ところがその翌日、雨の中傘もささず立ち尽くす遠山を目撃する。
放っておけず部屋に連れ帰り、哲哉は遠山が妻子ある男と付き合っていることを知る。
最初は不倫を責める哲哉だが、苦しみながらも前に進もうとする遠山が気になり始め…。
関西弁×標準語カップル登場。
オール書き下ろし。 -
玄関
ほんだらけ袋 -
男前な苦学生・倉持(関西弁)と世間知らずな大学生・遠山の話。
やしきゆかりさんがイラストを描いてるが、これがもうイメージぴったり。久しぶりのアタリだわ。
内容がちょっと重いし暗いからポップな絵だとバランスが悪い。かと言って万年曇りみたいなどんよりしてるのも違う。どこか影があるんだけど、爽やかで救いがある。そんなストーリーイメージが上手く形になっていたんじゃないかと思う。
やしきさんのイラストが伝えてるように久我さんの話はいつもどこか影がある。今回はそれが顕著だった。遠山の視点で書かれた続編なんかは特に暗い部分が見られた。
過去を引きずるのは仕方ないけど、ネガティブ過ぎやしないか遠山。もー会話しようよ二人とも!
悩みに悩んでいる遠山にアドバイスを贈るバーのママがとてもいい。覚悟を決め兼ねている倉持の背中を叩くパン屋の親父さんもいい。
恋愛小説、特に私の専門分野の小説は基本的に二人だけの世界が書かれる場合が多い。他の人が出て来てもライバルか名も無き通行人Aぐらい。
そういうのはそういうのでファンタジックだけど恋愛至上主義で面白い。でも、やっぱりそれだけだと疲れる。
久我さんの書く脇役はそれぞれがちゃんと人生を歩んでいる。決して数行のご都合主義で生まれた命じゃない。だから、存在がいきているし、とても自然だ。
確かにライトノベルはファンタジーだ。現実にはどうやったって起こりえない。でもそこに書かれているのは100%嘘でもない。
1%の嘘を99%の真実が多い隠す。
だから面白いのだと思う。