シェイク・ミー・テンダー (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 54
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523786

作品紹介・あらすじ

場末のバーでシェイカーを振るバーテンダーの青磁は、夜の公園でたちの悪い少年グループに絡まれていたところを、防犯活動に携わる大悟に助けられた。その大悟から「博多のホテルで働いていなかったか」と問われ、青磁は動揺する。そこは青磁が戻ることのできない、輝かしい場所だった。忘れたい過去を思い出させられて苛立ちつつも、バーに通うようになってくれた大悟を「特別」に感じ始める青磁だったが…?

感想・レビュー・書評

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  • 年下で腕っぷしの強い攻めと年上で美貌のバーテンダー。

    陰のある美貌のバーテンダーって設定が好き。
    攻めの大悟にも受けの青磁にも過去があって
    それが重すぎず軽すぎずいい塩梅で楽しめました。

    大悟の実のお父さん(ヤクザ)がかっこよかった!
    いっそヤクザ継いじゃうか?って思ったけど、
    実の息子は大悟だけどヤクザとしての息子は辰巳。
    この辰巳さんとの関係もすごく好きでした。

    青磁の姉も大悟の父も善人で読後感よかったです。

    エロは、ノンケ同士のわりにスムース・インだった。
    新しいなと思ったのは攻めの乳首に刺激されて
    受けがイっちゃうやつ。
    あれもパイズリって言うんだろうか。

    本間アキラさんの挿絵も美しくてぴったりでした。

  • ★3.5。年下攻めが美味しい(^q^)
    ヤクザ組長の落とし胤という素晴らしいバックボーンな誠実な青年と、姉と姪を逃がして集団◯◯された傷を持つバーテンダーの話。
    エロも萌えたし良かったんだけど、暗い過去の割には克服までがあっさりで物足りなかった。
    博多弁?筑豊弁?な方言が、たまにしか発せられてないのも残念。敬語だからか。あと読解力がないせいか、主語がわからなくなったり…。

  • いつき先生特有の空気感大好きです!

  • 認知はされていないが父がヤクザの組長の大悟×心に傷を抱えるバーテンダー・青磁。
    北九州を舞台にした、夜から夜明けへと変わっていくようなお話でした。青磁が大悟に癒され前を向けるようになっていく姿、大悟が青磁を愛することで両親の想いを受け入れられるようになる姿がじんわりと心に沁み入ります。
    ここぞという場面では男らしくかっこいいのに普段は青磁にタジタジになったり、年下らしい表情を見せる大悟がカッコ可愛い。また、最初は頑なだった青磁がそんな大悟に次第に心を許していくのがとっても可愛くって、姉さん女房みたくなっていくのもかっこよく色っぽいです。
    大悟のお父さんも素敵な人柄でかっこよかったです。
    ふたりが恋をしてお互いの存在に癒される姿に、こちらも癒され心がふんわりとあたたかくなるお話でした。

  • 著者の北九州純正地元BLとくれば『午前五時のシンデレラ』方言BLのスタンダードと言っても過言ではありません。表紙と舞台買いでしたが久々にスッキリ!SSだけでなく、もう少し二人の話を読みたくなりました。

  • 雑誌で読んだ時から色っぽいなと思ってたストーリー。
    センセの作品ではすでにデフォの北九州純正地元BLで、裏社会あり場末のバーもありの有象無象とした背景でのラブロマンスです。

    スポーツインストラクターの仕事をしながら防犯ボランティアに携わる大悟が、ハッテン場で不良グループに襲撃されていたバーテンダーの青磁を助けたのが二人の出会いです。
    二人ともかなりワケありなんですよね。重いもの背負ってる…
    大悟はスポーツマンで正義感の強い男で、本間アキラセンセのイラストがとてもカッコいいです。
    彼は死んだと母親から聞かされていた父親の存在を知ったことで、自身の将来も揺るがす悩みを抱えてしまいます。
    青磁もまた893とのトラブルで陵辱され輝かしい仕事場から追われて、現在は傷ついたまま場末のバーで雇われバーテンをして無為に過ごしている身です。
    大悟に対して決して打ち解けようとせず、冷たい態度を取る青磁。彼に華々しかった過去の自分を知られているのはとても辛かったんでしょうね…

    陵辱されたことは自分にとって何でもないことと思い込みたい気持ちから、自分を大切にできなくなった青磁が投げやりに一夜限りの関係を続けるのを見かねてお節介してしまう大悟って、明らかに惚れていますよね?
    誰も信じられず、意固地になってる青磁だけど、純粋な気持ちで自分を心配してくれる年下男に確実に絆されていってます…
    この少しずつじわじわくる想いに萌えました。
    青磁を守ろうとする大悟の男っぽい気概にもぐっときました。ピュアでまっすぐで頼れる男です。
    大悟の父親が二人の恋に重要な役割を持ってるのもよかったです!さすが親子でカッコいいww

    書き下ろし「キス・ミー・テンダー」は二人が身も心も固く結ばれた後の話です。
    青磁が大悟に愛されてかわいい嫁にw
    背負ってた傷が癒されているようでほっとさせられました。
    愛を守ろうと決意して父親との関係に決着をつけようとする大悟と、それを心配しながらも見守る嫁感がハンパない青磁に萌えました。
    エロ的にもすごく萌え。とにかく青磁が色っぽいです。色気がダダ漏れすぎ!
    「難破船」のマスターも店名の由来?もすごくよかったですww
    久々に胸が熱くなってしまいました。

  • 表紙が素敵すぎる。扉絵も素敵すぎる。お父さんが格好いいです。

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