白拍子静御前

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404032867

作品紹介・あらすじ

義経が最も愛した女人の謎につつまれた足跡を追う。東国紀行伝説、終焉の地…現地取材で甦る数奇の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 静御前を体系的にまとめた本は殆ど無いらしいので著者が思い立って執筆したとの本。

    生没地共に何箇所か候補地があるのはやはり当時から悲劇の女性として伝説のような扱いだったからなのでしょうか。

    白拍子として名高い母の磯禅師に師事し、十五の歳には神泉苑での雨乞いを成功させ後白河法皇に「日本一」と言わしめた美貌の静が義経の華冑界での作法指南役として出会い、契りを結び、流浪し、別れ…と言った人生の転変を『義経記』『吾妻鏡』『源平盛衰記』と言った古典から類推して伝記風に仕立ててあります。
    しかし、『吾妻鏡』は鎌倉が編纂した歴史書として根拠になります(かな北条氏寄りだけれど…)が『義経記』『源平盛衰記』はドラマティックにするためにかなりフィクションが入っていることを思うと参考にしていいのだろうか…とも思ってしまうのでした。
    『史料のないところは作家的発想で補った』とあとがきにあるので静御前の人生の物語として読む本なのかも。

    義経関係の本を読むと必ず登場する女性、白拍子静の生まれや義経没後の事を知ることができるので今後この時代の本を読む時の理解が深まりそうです。

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著者プロフィール

1926年愛媛県生まれ。九州大学法学部卒業。実証歴史作家。第2回歴史群像大賞受賞。
著書は『白楊樹の墓標 満蒙開拓青少年義勇軍の記録』(原書房)、『台湾の開祖 国性爺鄭成功』(国書刊行会)、『放浪武者 水野勝成』(洋泉社)、『南蛮キリシタン女医明石レジーナ』『ルイス・デ・アルメイダ』(以上、聖母の騎士社)、『村上水軍全史』『源平海の合戦』『岩柳佐々木小次郎』『白拍子静御前』『毛利元就』(以上、新人物往来社)、『小西行長』『明石掃部』『細川幽斎』『村上水軍興亡史』『宮本武蔵を歩く』『厳島の戦い』(以上、学研M文庫)など60冊以上。

「2019年 『近代国家日本の光芒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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