ハプスブルクプリンセスの宮廷菓子 (別冊歴史読本 67)
- KADOKAWA(新人物往来社) (2007年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404033673
感想・レビュー・書評
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マリア・テレジア。 マリー・アントワネット。エリザベート。彼女たちはハプスブルグ家の花ですが、どんなお菓子を好んでいたのか、という切り口から、ハプスブルク家の人々の人生をたどったムック本です。
お芝居や小説の主人公としても名高い彼女たちですがこの本には皇帝たちや高名な菓子職人まで、写真や図録が豊富に掲げて掲載してあります。どんな場所で、どんな食器を使い、どんなお菓子を食べていたのかが、非常に詳しく紹介され、宮廷内でどう享受されていったか。
お菓子の材料である砂糖から始まって製菓技術までが、王族の政治的動向と支配地図の変遷や政治とともに伝播していったことが具体的に紹介されています。
上に挙げた著名な作品のヒロイン達が、お菓子を楽しむという面から見た時に、とても人間的で身近に感じます。実際に使用されていた食器や現存する写真が豊富なので私達と同じように確かに生きていたんだなと実感が湧きます。お菓子の写真がもう少しカラーでたくさん入ってて欲しかったけど、それは歴史読本仕様ということで。
お菓子の作り方のレシピはしっかりしてました。実際にウィーンに行って、このお菓子を頂いて見たいですね。だってマリア・テレジアやエリザベートが好んだ飲み物やお菓子が、まだ市民にも愛されているんですよ。すごいですよね。そしてどの皇族にも、それぞれにちなんだお菓子が残ってる。貴族文化と市民文化の交差点に、お菓子は生きてるのかも。
楽しい1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか読み始められなかったが、読んでみると面白いし読みやすかった。
シシーことエリザベート皇妃のことが詳しかったかな。多分、一番のボリューム。次がマリア・テレジアかな。その次にマリー・アントワネットかフランツ・ヨーゼフ皇帝かといった感じ(あくまでも読み終わってからのなんとなく思い出してみた程度での感じです)。
巻末レシピも興味深い。 -
装丁可愛いし、ハプスブルク家にお菓子!
と思って飛びついたら中々どろどろ恋愛模様が描かれていました。
あとダイエット法も印象的だなー。意外と覚悟が必要かも?
あ、最後にちゃんと宮廷菓子のレシピ付いてます。
ザッハトルテ美味しかったw -
マリア・テレジアやエリザベートなど女性を中心に、ハプスブルグ家で愛されたスウィーツを歴史背景と共に紹介。カラー写真が華やか。お菓子という角度から見た歴史本ですが、レシピも紹介されてます。
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もっとお菓子の写真をふんだんに載せて欲しかった。