- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404037237
作品紹介・あらすじ
いま日本でいちばん愛されている仏像-奈良興福寺の阿修羅像。折れそうに華奢な肢体に、憂いをふくんだ口元、遠くを見つめる眼差…その少年のような姿かたちの仏像に面影を刻まれた男がいた。藤原氏の一族に生まれながら、光明皇后、藤原仲麻呂らの専制を憎み、打倒藤原氏に起ち上がった橘奈良麻呂。みずからの出生の秘密に苦悩し、謀叛を企てた罪で非命の最期をとげた奈良麻呂の生涯を描く壮大な古代ロマン。千三百年の時空を超えて、阿修羅の物語がいま甦える。
感想・レビュー・書評
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てっきり阿修羅とは光明子のことかと思った
悩める奈良麻呂
橘諸兄と同母の母の息子・・・畜生の如く
天智天皇も称制7年の長きにわたるのは、同父同母の禁を犯したからとも言われている(天皇継がせるのもおぞましいという理由)
登場人物の描き方が残念なだけで骨太な中に悩める奈良麻呂が書かれている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公は橘奈良麻呂。
彼が、自身の出生の秘密に悩む前半部分は、なかなか面白かったです。藤原氏と橘氏との相剋から「橘奈良麻呂の乱」へと向かう後半は、ちょっともどかしい感じがしました。
光明皇后が割と腹黒ですw -
歴史背景になぞらえた登場人物は、このころの歴史が苦手な人にはお勧め。史実に基づいた内容かはわかりませんが…ぱっと出で世渡り上手な藤原氏と優秀な皇族橘氏。政の戦略から忌まわしい血筋と陥れられても賢明に再起を狙うところが読んでいて苦しい。その心が仏像に投影されているんですねぇ~
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奈良などを舞台とした作品です。