武士の評判記: 「よしの冊子」にみる江戸役人の通信簿

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039811

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  • よしの冊子にみる江戸役人の通信簿。今も昔も変わらない江戸サラリーマン社会の実態とは。
    ・序 章 松平定信の登場
    ・第一章 政権交代ー松平定信と田沼意次
    ・第二章 老中たちの評判
    ・第三章 幕閣大名の生態
    ・第四章 町奉行の勤務ぶり
    ・第五章 勘定奉行と勘定所役人
    ・第六章 江戸の機動隊、火付盗賊改
    ・終 章 松平定信の退場
    ・付 表 諸役職就任者
    ・参考文献
    ・あとがき

    寛政の改革を進めた松平定信の治世。定信は綱紀粛正を目指して役人達の日常を密かに報告させていた。その情報報告書がよしの冊子である。本書を読むと幕府役人達の生の息遣いが感じられて面白い。

    一般に改革は失敗したと評価され、定信の評価も高くはないが、本書を読んで人物像を見直す事が出来た。

著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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