- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784405094154
作品紹介・あらすじ
「あの場では笑ってすませたけど、今になってだんだん腹が立ってきた」
そんな、思い出し笑にならぬ“思い出し怒り”に心を煩わされた経験のある人は多いのではないでしょうか。「次に会ったときにわざわざあらためて相手に抗議するのもおとなげない気がするし、そもそも自分が根に持ちすぎなんじゃないだろうか…」などと、思い出し怒りはなかなか気持ちの持って行き場がなく、頭の中でぐるぐると考えてしまう分、長期間にわたって引きずりがちなもの。
そんなやっかいなあとからわく怒りの感情をうまくコントロールし、心をスーッと楽にするための具体的な方法を1冊にまとめて紹介します。
感想・レビュー・書評
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先日、スーパーに行って品物を選んでいると、店員さんがバックヤードから出てきて、「いらっしゃいませええー」と挨拶した。
良くある風景。日常の出来事だ。
そこに間髪いれず、中年の男性客が「うるさい!」と大声で叫んだ。
……確かに、「うるさい」といえば、「うるさい」なあ、と、目から鱗が落ちた気分だった。
それはそれで。
もちろん、挨拶した店員さんはお仕事で、悪気はない。
「うるさい」と言われて不本意だろう。
問題は中年の男性客。
「怒り」や「イラつき」をそのまま相手に向けるのは危険だし、周りに「ヤベー奴」と認識されて自分に不利になる。
でも、瞬間沸騰するように怒りを表に出し、その後ネガティブな感情が雲散霧消してケロッとしてしまうように見える人はちょっと羨ましい。
私は、怒りを感じたとしても、その時はへらへら笑って誤魔化したり、自分でも怒りに気づいてなかったりして、後から怒りがぶり返すタイプだからだ。
長い間、その性質を「頭がとても悪いから」と考えてきたけれど、この本のタイトルを見て、「それが原因じゃないかも」と思えたのがまず良かったこと。
こういう本が一般に出版されるということは、そういう方が一定数いらっしゃる、ということだと思う。
こちらの本は『あとから怒りがわいてくる人のための処方箋』が37のケースに分けられている。
様々な「思いだし怒り」を、仕事、家族・身内、パートナー、友人、その他のシーンに分け、人生相談風に質問仕立てにして、それに答えるような構成。
読みやすく、分かりやすく「アンガーマネジメント」を学べ、実践できるよう、工夫が懲らされている。
大事なのは、怒りは「消す」ものではない、という事を肝に命じておくこと。
怒りは「流す」「ポジティブな感情で上書きする」「相手に(責めているように聞こえないように気をつけて)冷静に話す」訓練をすること。
読んでいる内になんとかなりそうな気がして、希望とスッキリ感を読了後に感じた。 -
あとで後悔するのなら、どうしたらいいか……。
あとから怒りがわいてくる人のための処方箋
2021.12発行。字の大きさは…中。2022.04.24読了。★★★☆☆
いろんな怒りが湧いたときの対処法を書いた本です。
怒りが湧いたとき、あとでムクムクと怒りが湧いてきた時の対処法を①仕事、➁家族・身内、③パートナー、④友人、⑤その他のシーンを37パターンにわけて説明しています。そして最後に「怒り」と上手に付き合う心のトレーニングについて書いています。
戸田久実さんの本を読むのは初めてです。
【読後】
なかなか書いてあるように自分をコントロールできればよいのですが……。
この歳になって自分を変えるのは難しいと思います。
あるがままの自分でいたいです。 -
悩み相談Q&A式に紹介してあり
多くが自分の経験してきたことなので、
「そういう人たくさんいるんだー。
私だけじゃない。」
と思うと同時に、
「人間の脳はそのようにできているのだから、
そんな自分をどのようにコントロールするか、
ということだなー」
と、しみじみ。
やはり理性を育てて、人として成長するよう努力ですね。
もうひとつ思ったのは、
自分を振り返ると今まで多くの人を怒らせてしまった、
怒られないと気づかなかったこともあるので、
怒りをためず我慢しないで上手に伝える技術というのは相手にとっても必要ですね。
うまくやっていく具体例がたくさん書かれている本なので、読んで良かったです。 -
自分を俯瞰してみるとか、アンガーマネジメントとか
巷には怒りとの付き合いかたを色々な方法で提案するものがある。
改めてこの本を読むがこれは最新だ!というものよりは、その方法に取り組むときの自分への労りだったり、やり易さへの提案だったりが充実していると思います。
わかっているけど出来ないという時、ただやらないだけではなくどうして良いのかわからないというのもある。
所謂、根回しが足りないからなんだと気づく。
根回しと言っても、自分への根回しだからと疎かにしがちだけど、実はとても大切。
今の自分にはどんな方法が向いていて、それをやるためには何が必要か何に注意が必要か、そんなことが見えて来ます。 -
一人の時は、思いだし怒りする。
思い出し笑いもするけど、怒りもするし、思い出し恥ずかしがりもする。
怒りだけでもどうにかならないかな、と思っていた。
「自分でできることをしていき、人のすることは割り切る」という視点は、割と身についていた。
復習になってよかった。
悪口に同調する人と話すと余計腹が立つ、というのは、意識してなかったけどそうだと思う。
「愚痴はストレス解消」というけれど、もっとスッキリするための心持はあると思う。
無意識でできることをしていると、昔のいら立ちを思い出しちゃうのは、まさに困っていたところ。
グラウンディング(五感を使って「いまここ」に意識を戻す)は、やってみようと思う。聴覚・視覚あたりがいつでもどこでもやりやすいかな。 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1399027 -
場面別に対処法が書いてあった
もっと踏み込んだ深い内容が読みたかった -
うんうん、わかってるんだけどできないんだよ〜と思った。
とりあえず、ポジティブに転換するために良かったことは書き溜めていこうかな -
いろんなケースは書かれていたけれど、
その解決方法が、それができれば苦労しないのでは?と思うことばかりで、さらーっと読んでしまった(笑)
胸がすくようなレビューでした。
胸がすくようなレビューでした。
嬉しいお言葉、ありがとうございます!
嬉しいお言葉、ありがとうございます!