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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406060332
感想・レビュー・書評
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児童文学なので、実にわかりやすく、
大久野島について書かれている。
大久野島、毒ガス工場の証言集を読むつもりだが、
その前にざっくりと概略をつかんでおきたかった。
ウィキなどでもわかるのだが、物語なので頭に入りやすい。
あらすじは・・・
夏休み、Y(YMCAなど)の活動の一環で
大久野島を訪ねた中学2年の香織と清海。
ふたりは、かつて毒ガス製造工場で働いていた
進一というおじいさんに出会う。
ふたりが聴いた大久野島の歴史と今・・・
こういうことがありました、
ではなく、
そこからどうするかが描かれるのが
子どもを対象とするからだろう。
でも、大人も同じ。
きちんと何があったかを知り、
そこから、考えていくこと。
証言集から入っていたら、たぶん、知ったことで
満足していただろう。
知ったことで満足してしまう自分に自戒を込めて。
最後に明治大学登戸研究所の功労者である
渡辺賢治先生の解説があり、
きちんと書かれた作品と感じさせられる。
(かつての登戸研究所は偽雑はじめ、風船爆弾など
戦時中の秘密兵器などの開発にあたっていた)
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