ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学

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  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406061544

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  • 生物であるヒトにとって、寿命は有限であり、老い、病気にもなる。それにもかかわらず高齢社会の中で、健康に過ごす方法、老後の過ごし方など膨大な情報が流布し、長寿への関心が高まっている。なぜヒトは病気になるのか、老化のしくみとは、寿命はどうやって決まるのか、などの問題を最新の科学的知見をもとに解明する。
    第1章 病気と進化―ダーウィン医学
    ヒトの病気を分類
    ダーウィン医学と進化のトレードオフ
    直立二足歩行―プレゼント仮説
    血糖維持のしくみ
    巨大脳のデメリットー脳血栓・脳梗塞
    ヒトの通年生殖がガンを生んだ
    第2章 感染症と免疫系
    ウィリスは増殖するが生殖はしない
    制限酵素
    抗生物質
    免疫システム
    プリオン病
    第3章 病気と遺伝子
    メンデルの法則
    DNA
    塩基配列
    遺伝子多型と遺伝子疾患
    ハンチントン病
    第4章 ガンと遺伝子
    細胞分裂と細胞周期
    がん遺伝子とがん抑制遺伝子
    遺伝子変異の積み重ね
    第5章 心の病
    時代とともに変化する正常と異常
    氏か育ちか→氏も育ちも
    遺伝子決定論の系譜
    脳由来神経栄養因子(BDNF)
    行き過ぎた環境決定論―ワトソンの恐怖条件付け
    環境と遺伝子の相互作用
    第6章 老化のしくみ
    酸化ストレス
    テロメア仮説
    細胞分裂の限界と幹細胞
    第7章 寿命の生物学
    体が大きいほど代謝率が低い
    サーチュイン遺伝子の発見
    第8章 いかに生きるか
    フレンチ・パラドックス
    自律神経を鍛える
    脳内物質を自ら作るーランナーズ・ハイ
    老いを生きる

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著者プロフィール

1943年、北海道生まれ。北海道大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1970年から北海道大学理学部および同大学院理学研究科で研究・教育に従事し、2007年に北海道大学を退任。両生類の実験発生学が専門で、研究テーマは「遺伝子発現におよぼす環境因子の影響」など。主な著書に『黒人はなぜ足が早いのか』(新潮選書)などがある。

「2013年 『なぜ男は女より早く死ぬのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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