仕事ができる人はなぜ「あそび」を大事にするのか

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408108674

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、花王株式会社にて研究及び商品開発者として勤務し、数々の商品を世に生み出している。本業とは別に、プライベートの活動として「築地朝食会」「ひみつの学校」等、サラリーマンのアウトプットの場としての勉強会や交流会を主宰するようになり、その活動の幅広さから「スーパーサラリーマン」と呼ばれている。

    著書に「会社って楽しい?」「結果を出す人の仕事のすすめ方」等多数。

    著者の仕事のスタイルの本質は「あそび」。
    サラリーマンをしながら、自分のチャンスをつかむための仕事術。仕事をする上で大事にしている「あそび」について時間、空間、人間関係の項目に分けて説明されている。

    それは、仕事をしながら、プライベートで本を書き、色々な場所で講演したり、勉強会を開催している日常で意識して考えていること、日々実践していることが綴られている。

    構成は以下の6章。
    ①「あそび」があるからチャンスをモノにできる!
    ②時間の「あそび」をつくる!
    ③空間の「あそび」をつくる!
    ④人間関係の「あそび」をつくる!
    ⑤結果を出すためには「ストレッチ」も必要!
    ⑥人生の「あそび」をつくろう!

    仕事術について書かれた本はこの世に多数存在する。
    しかし、実際にそれを実践してかつ成功を勝ち得ている人が書かれた本は多くはない。本書はそんな数少ない成功につながる実践書である。

    「あそび」は確かに重要。
    「あそび」をつくるのは難しい。ただ「あそび」をつくりなさいと言っているだけではなくなぜつくらないといけないのか。つくるために著者が実際に動のようにしてきたのかを惜しげも無く披露されている。何年もかけて試行錯誤されてきたスキルの紹介には自分にも当てはめることができることも多く、目から鱗の連続であった。

    仕事を行う上で確かに「あそび」が重要ということもわかりつつある。「あそび」をつくるのは確かに大変であるが、自分の将来を見据えた長期的展望の視点からすると必要不可欠なモノ。

    言い訳ばかり考えず少しずつ本書を参考に実務に取り入れていこうと思う。

  • 「あそび」とは女遊びでもお金遊びでもない、
    車のハンドルの「あそび」からくる空間・時間・距離の「あそび」である


    「あそび」を制する者が仕事を制す、といわんばかりの
    筆者の主張は、何より「あそび」の感覚を持ち合わせているからこそ
    断言できる内容である。


    【ココメモポイント】
    ・「机の上が散らかっている人は頭の中も散らかっている」(佐藤可士和)

    ・会社では、「確実にできる人に、確実にできる仕事をお願いするのが基本」

    ・新しい何かを経験するのは、自分にとって必ずプラスになるとわかっている

    ・成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。(略)
    何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする
     (ドラッカー)

    ・(議事録の際)最初に(誰が作成するのか)伝えしておくことが大事

    ・急な仕事の依頼であれば、比較的容易に一歩踏み出すことができる
     (チャンスがくる)

    ・忙しさというのは「見える化」できませんが、机回りの空間は「見える化」できるのです

    ・気が進まない会社の飲み会では積極的に幹事を引き受けよう
     →人任せにしているから何も変えることができないわけです

    ・仕事において、自分でETCを設置する(ボトルネックを解消する)ための工夫をしよう

  • 自分が会社の「機能」でしかないという点は、新たな気づきでした。ついつい仕事にのめり込んでしまうこともありますが、それくらい仕事に対してドライでいることも、自分と会社の関係を俯瞰する姿勢も、大切な考え方だと思います。確かに、会社に求められているのではなく、のめり込んでいるのは自分自身ですよね。
    いい仕事には、その遊びに魂が見えるという視点は、心に刻んでおきたい言葉です。
    自分の仕事に対する取り組みを再考するきっかけになりました。

  • 学び
    ・突発的な仕事への対応
    いつでも対応できるように。違う仕事ができるチャンスは突然。

    ・不要な時間の洗い出し
    『プロフェッショナルの条件』ドラッカー
    自分の業務プロセスを見直して、時間を見える化する

    ・できる人に頼めば時間は短縮できる

    ・ワークスペースの20%をあけておく『佐藤可士和の超整理術』

    ・トイレ~男女比、強さ、社風がみえる

  • あそび、の大切さが具体的に書いてあります。
    ビジネスでは大事な考え方です。

  • 図書館
    特になし。

  • 時間が無尽蔵にあることを前提として仕事をしている人は、ダラダラしており、いつも忙しそうにしている。余裕が無いのである。この本に書かれているように、時間、空間、人間関係もギュウギュウ詰めではなく余裕を持ちたいものである。本の感想としては10ページで済みそうな話をダラダラと179ページにもわたって書かれているので、本の表紙に書かれている「時間・空間・人間関係」「バッファー」以上の事が書かれていない。時間に余裕を持ちたいのならこの本を読まないことをおすすめする。

  • この本の場合の「あそび」とは「遊び」ではなく「余裕」「裏側」「距離感」「空白」「バッファー」「間」などのことである。

    仕事をする上で、これらの「あそび」が重要な役割を担い、これの「ある」「なし」で結果に大きな差が生まれるとのこと。

    私に足りないのは、「時間管理」と「自分を限界まで引っ張る訓練」だと
    思ったので、実行することにする。

  • 【「室蘭工業大学 就業力育成支援事業」による紹介】

    <美崎栄一郎の本>
    国立大学・工学部の修了生で、いまやビジネスマンの指南をする。理系にとって、ビジネス対岸ではなく、本業を助けるものだと言うことで、特集を組みます。

    必死に何度もすることはカッコいいのかも知れないけれど、そんな人に次の仕事を頼みづらいものでしょう。とくに新人は仕事が来ることで成長するものです。そのためには「あそび」が大事です。暇で遊でいることではないですよ。「余裕」「バッファー」を持つことです。時間、空間、人間関係にゆとりを作ろう。


    ※本コメントは、安居光國(くらし環境系領域:准教授)先生の個人的感想とのことです。

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00344926

    #「室蘭工業大学 就業力育成支援事業」に許可をいただき掲載しています。

  • 急な業務を引き受けてこそ結果が出せる。

    その時いっぱいいっぱいじゃしょうがないぜ?

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著者プロフィール

経営・商品開発コンサルタント、作家、講演家。大企業勤務時代は「スーパーサラリーマン」と呼ばれた、まさに仕事術の達人。『結果を出す人』シリーズなど、ヒット作多数。

「2015年 『「結果を出す人」は、エクセルをどう乗りこなしているのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

美崎栄一郎の作品

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