- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408109077
作品紹介・あらすじ
電子書籍化が進む今こそ、問う。『言語脳科学』の第一人者が真に「考える」ためのツールを検証する。
感想・レビュー・書評
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読書が「どのように脳を創り、思考力を鍛えていくのか」を知りたくて手に取ってみましたが、想像していた内容と少し異なる印象でした。
唯一共感したところは、教科書や本へのマーキングについてです。
「他人のマーキングは非常に強く注意を引いてしまう。関心がなかったところ、全く必要ないところが目立つと調子が狂ってしまう。(本書より抜粋)」
図書館の本で、たまーにメモやマーキングが書いてあることがあり、(-᷅_-᷄)と思うことがあります。
マナーの悪さに心が反応していただけかと思っていましたが、そのメモがノイズとなり読書の邪魔をしていたのだと納得しました。
電子書籍は読んだ事ありませんが、スマホやタブレットでは集中できずにネットサーフィンをしそうと想像します。著者と同じ、紙の書籍派の私ですが、本書からの学びは少なめでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「電子書籍の台頭で、紙の本が脅かされている」と、日々なんだか騒がれている。
この本では、「紙」と「電子」の本のメリット・デメリットを比較し、言語学、脳科学なども用いて解説している。
「教科書までもが電子書籍化していくと、こんな悪影響が」という解説はうなずける部分もある。
「紙書籍の持つ美点」も大いに賛同したい。
でもどこか弱いのは、あくまで「美点」に依る部分が多い点だと思う。
一応”本屋”としては、もっと徹底的に科学的に警鐘を鳴らしてほしかっただけに、その冷静さがもの足りなく感じてしまった…。正しいスタンスなのだろうけど…。
結局は「紙」と「電子」は、その役割分担を明確にし、(ある意味で)領域を不可侵にして共存していくのが良いのではないかと思う。
それぞれにメリットはある。
感情的にはイヤでも、致し方ない”流れ”なんだろう。 -
読書をすると想像力が養われる。
ということはよくわかった。
けれど、なぜ紙の本でなければいけないかはいまいち納得できなかった。
電子書籍のなんだかわからない違和感には共感できた。
あと、読書インストラクターって面白い。 -
情報量が少ない=想像する
電子と紙の違いは、どうなんだろうという感じ -
自分の経験や好き嫌いに多分に基づいた文章が多く、残念な一冊でした。著者が紙の書物が好きなのはよく分かりますけどね、、、。
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脳科学者が専門的な見地から脳の発達と紙の本による読書との関係を解き明かす…というのを期待していたがまったくの肩すかし。中身は自身の趣味と経験から世のメディアの電子化に違和を表明する随想のようなもの。自身の研究領域の蘊蓄が豊かだからといって門外漢が門外漢でなくなるわけではないという見本のようなもの。電子書籍は電子書籍なりのよさで云々とバランスをとってはみせているが、全体としてはアナクロというか「自分がふれてきたメディアが最高」という、よくあるタイプの電子メディア批判にすぎない。こういう話はお年寄りの専売特許かと思ったら、意外や1964年生まれでびっくり。紙に印刷したら誤字脱字が見つかる、というのはよく持ち出される話だけれど、この本の出版に携わった印刷関係者さんはずっと前から画面で校正をやっていて、ちゃんと誤字脱字を見つけているはずですけどね。全体の構成もこうしたしょうもない事実誤認も、もうちょっとプロの編集者さんがなんとかしてあげればよかったと思う。さてどこかにまともな電子書籍批判はないもんでしょうかね。
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期待外れの感あり。
科学的に、ディジタルの危険性、問題点をもっと深めてくれるかと思ったが、物足りない。
紙の本のよさも、もう少し立証的に書いてもらえるとよかったと思う。科学者としては「証明」不足といった感じ。 -
「なぜ『紙の本』が人にとって必要なのか」と、副題にあるわりには、そこのところの記述が少なめ。内容がちょっとスカスカ気味? の印象を受けました。
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副題「なぜ『紙の本』が人にとって必要なのか」というのを見て期待した内容とは異なっていた。
紙の本の優位性については、なんだか情緒的な話になっていた。使い込んだ本は財産であるだとか、初版本に価値があるとか。
確かにそうなのかもしれないが、言ってしまえば個人の趣味の問題であって、逆に紙の本の優位性がそれくらいしかないのであれば、電子書籍のほうが場所を取らないしいいなあと思ってしまう。