前例がないだからやる: 企業活性にかけた私の体当り経営

著者 : 樋口廣太郎

• 実業之日本社 (1996年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[daisukeuchidaさんの感想 · 2012年8月14日]

銀行の頭取を目前としてアサヒビールに転出し社長に就任、スーパードライのヒットなどで会社を立て直した業界の有名人の一冊です。
自分がビールを飲む頃にはすでにスーパードライは世の中に一般的なものでしたが、昔のアサヒビールがいかにダメだったか、ということと、それをどう変えていったのか、が興味深く綴られています。
銀行出身だからこそ、ビール業界の素人だったからこそ、大胆にできた部分もあるのでしょうが、やっぱり人間的な魅力であったり、強い指導力に支えられてこの成果が出たのは言うまでもないことでしょうね。
印象的だったのは古いビールを店頭から撤去させた、というエピソード。ビールは鮮度が命、と、今は熱く言っているアサヒが過去は古いビールを平気で売っていたのか、という点に驚きましたが、わずか10年くらいで業界の盟主というものが入れ替わる食品の世界というのも、ある底未立て直しの余地はあるが、変革を続けていかなければならないという点ではITと同じだなぁと実感しました。

[団長さんの感想 · 2007年3月30日]

今何かに行き詰ってる方、ぜひ読んでみてください！　勇気をもらえます！！