- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408335018
作品紹介・あらすじ
県民性に隠された事実。境界線には悲喜こもごも様々なドラマが隠されていた!
感想・レビュー・書評
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この本は,著者,浅井建爾さんの既刊の2冊,
『知らなかった!驚いた! 日本全国「県境の謎」』
『なんだこりゃ?! まだまだあるぞ「県境」&「境界線」の謎』
を改題,再編集した本です。
個人的に上の2冊を読んでみたいと思っていたのですが機会を逃し,再編集されてようやく読むことができて嬉しかったのです。
浅井さんは,日本全国の飛び地や鉄道などの地理に関する内容を,一般人向けに分かりやすく書かれている方です。
都道府県や市町村レベルで,それぞれの思惑があって境界線が決まらなかったり,飛び地となっていたり,廃藩置県後の明治や昭和,また記憶に新しい平成の大合併などもあり,境界線はそのときの住民感情や地方政治のあり方にものすごく影響を受けるのだと感じました。
廃藩置県後,もとの藩どうしの境ではなく境界線が変えられたり,河川改修で流路が変わって境界線が変えられたり,近年では埋め立てにより新しくできた土地に境界線争いがあったりと,社会の変化と境界線との関係は深いのだと思いました。
個人的には,
第1章「廃藩置県」から「四十七都道府県」への成立へ
が,自分にとって新しい発見がたくさんあってよかったです。
歴史の勉強を全くしてこなかった自分にとって,歴史の移り変わりが現在の都道府県などの境界に大いに関わっているのだと知ることができて,とてもよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
程よく“どうでもいいなるほど”が詰まった本。地図を見ていて境界線を眺めた時にる時にふと湧いてくる疑問に答えてくれる。
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ビジネス書に分類してしまいましたが、
TIPSというか、雑学本ですね。
結構普通に知られていることが多いので、
この本で目から鱗ということは、
正直ありませんでしたが、
やっぱりこのジャンルは、それなりに面白かったです。 -
よく調べてあるんだけど、「県境をまたぐ橋は多い」のすぐあとに、「県境を全く橋は少ない」と書いてあったり(正解は「県境を全く海上橋は少ない」か?)、文章面で多少難あり。
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方言の判別が流行っているみたいですが、私はこの手の本のが好きですねぇ。程よく生臭さも含みーの。でも知っとくだけで、いろいろな物語が紡げそうですね。