志高く 孫正義正伝 決定版

著者 : 井上篤夫

• 実業之日本社 (2021年8月11日発売)

作品紹介・あらすじ

孫正義本人が認めた唯一の評伝にしてベストセラー『志高く 孫正義正伝』に大幅加筆修正し、デジタル情報革命の未来を活写する！

感想・レビュー・書評

[ふみふみさんの感想 · 2023年8月4日]

孫正義の凄さが詰まった１冊。
交渉術と未来を見通す力、そしてリスクに飛び込む心意気。実業家の中でも明らかに異質。他と一線を画しているのが分かる。

24歳、トタン屋根の狭い部屋にミカン箱を置いて、社員とバイトの2人に熱く語った夢が、今では日本、ひいては世界に影響を与えている。

よく啓発本なんかで目標を持てといいますが、孫さんは300年先を見据えており、スケールが違いすぎる。

本当にとてつもない人ですわ、この方。

[ucym100さんの感想 · 2024年4月14日]

p171 坂本龍馬　この世に生をうけしは、事を成すにあり

p276 吉田松陰　志定まれば、気盛んなり

p295 志と野心という言葉は同じ。いまは野心のある政治家がいない。志と野心がないから、結局ビジョンがない。ビジョンがないから混迷してしまう。志というのはもっと啓示的な言葉で、お金儲けとあまり関係がない
　ひとつ志を立てたら、人に何を言われようとも耐え忍ばなければならない。耐え忍んでいくうちに、人格が磨かれていき、人に慕われる人物になれる

p300 そもそもバブルというのは、上がって下がるもの。上がっても上がっても上がるのは成長というんです。大きな違いがあると思います。

p368 結果に耐えうる仕事をしなさい

p386 ロックフェラーは石油が出る土地を押さえたからすごいんだ。孫はゴビ砂漠の一番風力のいい土地を１２万ヘクタール抑えた。東京都と同じ広さ。世界で一番いい風が吹く

p428 ひとりのリーダー、ひとりの天才が人類の未来を劇的に変える　孫の確固たる信念である

p451 人生のあらゆることはロジカルではなく、アクシデンタルなのです

p489 ニューヨークでオフィスを借りようと思ったら最低でも１０年の契約をしなくてはならない。借りることができたとしても、建築家やデザイナーや弁護士を雇い、建築会社に内装を発注し、さらに管理人や受付を雇うなど、実際にオフィスが使えるようになるまで１年はかかるだろう。ウィーワークにいけば、その日から始めることができる

p492 ぼくは、会社にはハンティングする人と屈筋gぬする人、両方が必要だと思っている。ただ、料理、つまりどんなにすぐれたクッキング能力があっても、先にハンティングしてこないと、獲物を獲ってこないと料理のしようがないわけです。ハンティングしないと、キッチンは常に暇を持て余すわけです。もちろんクッキングしないと食べられない。両方大切なんだけど、どれか一つだけとれということになると、ハンティングしないとね。
　ハンティングは常にリスクを伴うわけなんです。山に獲物を獲りに行って、一年とれないときだってあるわけ。ライフルと３日分の食い物ぐらいもってでるわけでしょう。三日以内に獲物がみるからないともう食べられない。そういう状況の中で、谷底まで獲物を追いかけていなきゃいけない。これは勇気が要るし、その場その場の瞬間的な判断がいるし、リスクを伴うし、総合格闘技です。

p403 管理畑の人が社長をやると、大体、のびなくなるのはそこですよね。管理畑イコール料理をするひとなんえうｓ．やっぱり会社というのは攻めていかないと。、にほんの大企業がもう成長力をなくしてきているのは、企画室長とか、管理畑の人とか、そういう人たちが、どんどん偉くなっていくからでしょう。社内調整ばかり上手な人、失敗しない人が生き残って、いつの間にか社長になっていくみたいな、そういう会社はもうだめな場合が多いですよね。

p494 アドレナリンが非常にすぐれていないと、ハンティングはできない。セロトニンがいないと、バランスを保てない。その両方がないといけなんですけど、世の中、理性の部分ばかり強い人が多い中で、アドレナリンイコール、欲得の部分みたいなところ。その部分は非常に強いんだけども、どこかで理性の部分は最後、持っていないと、バランスを崩して倒れちゃいます。

p516

幸運の後には必ず不運が来る。大切なことは、そのときにめげず、諦めず、耐えて、戦い抜くことだ

熱き思いと冷静な判断。そのバランスが革新と生存を成す

うまく以下ないときはもう一度やればいい。ただそれだけのことだ、言い訳はいらない

進化しないものはすでに退化している。何故なら周りがすべて進化しているから

奮い立て。恐れは肝が据わらない時に生じる

偶然の勝利は勝利ではない。単なる偶然である

飛び跳ねて　田で鳴くカエル　空遠し

先は読めない。それでも思い描き毎日微調整し先手を打ち続けなければならない

いかなることが起きようとも、常に道はある

p530
情報革命　第一段階　PC革命　2 インターネット革命　3 モバイルインターネット革命 4 AI革命

[ハンバーグキムチバーガーさんの感想 · 2023年11月11日]

やる気が出ます

[komeさんの感想 · 2021年12月11日]

孫正義はすごい

[学習院大学 法経図書センターさんの感想 · 2021年11月15日]

東2法経図・6F開架：289.1A/So41i//K

著者プロフィール

井上篤夫　いのうえあつお
作家、翻訳家。早稲田大学在学中から執筆活動を始める。欧米を中心に、時の人物を深く掘り下げた評伝を数多く出版、翻訳の分野でも活躍している。
1987年、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長、CNNのテッド・ターナー会長などをインタビュー『若きアメリカ企業の勝利者―12人からの直言』を発表した。1990年から3年間ボストンに住んで『ボストンに友情あり』を著した。
代表的な著作にベストセラー『志高く　孫正義正伝　新版』（実業之日本社文庫）、本邦初の評伝『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』（集英社新書）、『ポリティカル・セックスアピール　米大統領とハリウッド』（新潮新書）がある。
2011年、NHK-BSハイビジョン「永遠のヒロイン」で放映されたヴィヴィアン・リー、マレーネ・ディートリッヒ、キャサリン・ヘプバーン、イングリッド・バーグマンの4大女優の番組内容に加筆して『永遠のヒロイン～ハリウッド大女優たちの愛と素顔』（NHK出版）を著す。
翻訳に『ミシェル・オバマ　～愛が生んだ奇跡～』（アートデイズ。訳・解説）。マリリン・モンロー没後50年、遺稿集『マリリン・モンロー　魂のかけら』（青幻舎。訳・解説）。ネイティヴ・アメリカンの生き方を描いた詩『今日という日は贈りもの』（角川文庫）他多数。
配信サイト「アップストア」で最初にダウンロード数が１万を超えたのは、『志高く　孫正義正伝』（実業之日本社）である。英語版電子書籍、Aiming High - A Biography of Masayoshi Son [iBooks Edition]（You Teacher）をリリース。
2017年には、児童書『とことん　孫正義物語』（フレーベル館）を出版した。

http://www.ainoue.com

「2018年 『マタ・ハリ伝＜電子版＞』 で使われていた紹介文から引用しています。」