キング

著者 :
  • 実業之日本社
3.21
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本棚登録 : 91
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534343

作品紹介・あらすじ

大学陸上部で同級生だった三人が、オリンピック男子マラソン代表・最後の一枠の選考レースに出場する。三十歳の彼らにとって、これは五輪へのラストチャンスだった。日本最高記録を持ちながら、故障に泣かされ続けた天才ランナー須田は、最高の練習環境に身を置き復活を賭ける。陸連批判をしてチームを去り、四年ぶりに走る武藤は「俺が勝つ」と豪語。そして、優勝経験がなく"勝ち方を知らない"青山の前には、ドーピングを勧める謎の男が現れて…。栄光に挑む男たちを巡る葛藤・執念・陰謀を描く、傑作書き下ろしマラソン小説。

感想・レビュー・書評

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  • #読了。同じ大学の陸上部に属した3人が、年齢的にも最後になるであろうオリンピックの最後の1枠を賭けてレースに出場する。ドーピング、マスコミなど、相手だけでなく自分の内に秘めたるものとの葛藤/戦いは面白かった。ラストがかなり意外な展開であったが、個人的には納得しづらい。

    • hs19501112さん
      堂場瞬一は警察モノだけじゃない!!
      というのは、「チーム」を読んで感じていました。が、野球はもともと興味がなく、水泳の世界もよく分からない...
      堂場瞬一は警察モノだけじゃない!!
      というのは、「チーム」を読んで感じていました。が、野球はもともと興味がなく、水泳の世界もよく分からない・・・ということで、警察モノ以外ではまだソレしか読んでいませんでした。

      「キング」を読みたくさせられたレビューでしたv。
      2012/07/03
  • マラソンもの。
    ドーピングとか、は知るモチベーションとか色々面白かったけど、やはりわたし的には青山にオリンピック出て欲しい気持ちが強かったので、うーんって気分です。
    でもずっと走り続けてもらいたい。
    個人的に陸上好きなので楽しめた。

  • マラソン選手のドーピングの話

  • 「チームⅡ」をこれから読む前に、まず「チーム」と「ヒート」をきっちりと再読した。
    そして、「チームⅡ」の前には本書「キング」も読んでおかなければいけないということも知って本書を初めて読んだ。
    半分近くまでは頑張って丁寧に読んだが、後半は飛ばし読み。

    主人公青山が金持ちの須田に対して卑屈過ぎて好きになれない。
    お金さえあれば、こういう環境さえあれば自分だって、と青山は思っているが、須田の方が特別過ぎるだけで、青山だって充分整った環境の中に居るではないか。

    薗田との初対面シーンに納得がいかない。
    声が記憶にないだと?
    あれだけ独特な電話を何度も受けていて、頭から離れず、二度とかけてくるなと言いつつも内心では気になってしょうがないからついまた電話を取ったり喋ったりしてしまう青山。
    詐欺師とか悪いことのプロって、きっとこんな風に上手いんだろうなと思わせられる巧みな電話のかけ方・切り方をする薗田。
    青山の頭の中にこびりついて離れなくなっているはずの声の主なら、名乗るまで気づかないという設定より、生の第一声で青山の体内に冷たいものが走る方が良かったのではないか。

    同じくドーピングの話で、もっと引き込まれた他の作家さんの小説に比べ、冗長で引き込まれない。

    誤植というのか誤字というのか(初版第1刷)、明らかに人物名の取り違え箇所があった。

    新人の助川君のキャラと、シューズメーカーの宮崎さんは良かった。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    2020/12/20

  • マラソン選手とドーピングを題材とした堂場瞬一のスポーツ小説。
    著者お得意のスポーツ選手の心理描写は流石と行った感じだが、主人公青山にドーピングを持ちかける薗田をなかなか尻尾を出さない謎の人物として描いた結果、逆に中途半端な感じになってしまった感じがする。

  • なんかもやもやするマラソンもの。でも走り出したときの疾走感はなかなか。プロの走ることの意識を知る。ちょっと走りたくなる。

  • 途中で色々あって中断したので、一つの作品として入り込めませんでした。
    また、時間をおいて、いつか借りてみようと思います。

  • 八王子化学工業陸上部の青山晋は,マラソンを確実に完走するものの勝つことができないまま30歳になり衰えを感じる。オリンピック出場のかかる五輪記念マラソンで,大学時代に一緒だった須田と武藤と初めて一緒に走ることになるが,レースを前に謎の男薗田からドーピングをそそのかされる。

    もともとあまりマラソンには興味がないが,その分勉強になる。

  • 青山視点で語られる話の中ではいまひとつ何を考えているのだかわからなかった須田というキャラクターが、p.302で急にはっきり見えた気がした。そして、青山視点と須田視点が章ごとに交互に語られる構成でぜひ読んでみたいと思った。

  • 難解な箇所も無く読みやすかった。マラソンをしていく上でドーピングの誘惑が。主人公や取り巻くライバルの行動はどうなるのかといった作品。スポーツ漫画を読むような感じで読めた。スポーツ好きは是非。感情移入出来ます。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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