- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408535982
作品紹介・あらすじ
日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。神奈川県知事の指令のもと、あらゆるお膳立てがなされたレースは終盤、思いがけない展開を見せる-困難と矛盾をはらんだ「世界最高記録」をめぐる男たちの人間ドラマと、疾走感100%のレース展開を圧倒的な筆力で描ききる、著者渾身の書き下ろし長編。
感想・レビュー・書評
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途中まで読んだ。
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面白くて一気読み。
熱いスポーツ小説。
風、気温、地面の感触、メンタルの揺れ……。
とにかく走りに関する描写が、リアル。
フルマラソンの経験などないのに、自分が走っているかのような臨場感を味わえる。
今回は、運営側も深く描く。
新しいマラソン大会を生み出すには、こんなにもいろいろなリスクを検討し、準備しなければならないのか。
運営スタッフになったような気持ちで、絶対成功させたいと思う。
甲本と山城の熱いレースから目が離せない。
読後感は、爽快。
『チーム』の登場人物が、ちらほら現れている。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c711.html -
チーム2を先に読んでしまい、そこで初めてキングとヒートの存在を知った!
チーム、キング、ヒート、チーム2の順で読まないと…! -
ラスト数行で、音無と同じ気持ちで、いろんな思惑とは関係なく、ゴールに向かって一ファンとして最高の瞬間を見届るために走り出している感じだったぁ。
最後は何が正解なのかわからないけど、このおわり方、ありですね。
ラスト数行でこの本の評価もアップしたな。
ペースメーカー甲本、天才山城、大会運営の音無の心理描写が面白い。
チームの続編。
浦と吉池さんがいい味だして、いい仕事してますね〜。 -
マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された東海道マラソン。あらゆるお膳立てがなされたレースは終盤、思いがけない展開を見せる。
これはこの後どうなったのっ!?
個人的にはこのラストは有りだと思います。が!続きが気になる。気になる。気になる……。
山城も相変わらず山城でおかしかったです。きっと一流のスポーツ選手ってこうなんだろうなぁと。
甲本さん。不運なあなたの今後の人生がいいものでありますように! -
箱根駅伝の学連選抜の話「チーム」の続編だとは途中まで気付かなかった。山城の性格は相変わらずで、浦、監督吉池にまた会えたのはうれしかった。序盤の世界記録を狙える大会を一から作り上げる運営側の音無を中心にした話もおもしろかったが、ペースメーカーの甲本の複雑な思いのレース展開に心を馳せながら読んでいてどきどきしてしまった。そして孤高の天才山城が変わって行く様は読むのをやめることはできなかった。
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秀逸のマラソン小説.スポーツ小説としても最上位.ストーリー展開は少し強引だが,それも良い(小説だからね).読んでいてとても引き込まれる.場所も横浜で土地勘がある人はさらに面白い.登場人物の心理描写も素晴らしい.ランニング好きなら読むべし.(箱根駅伝を題材としたチームの続編)
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ラストはまさかの展開。
山城はこのシリーズで絶対的な存在だっただけに驚く。もやもやしないというと嘘になる。この作品には主人公がいないからなのか…。
何はともあれ、浦と山城がいい関係のようでよかった。
チームの方が面白かったので星4。