ビタートラップ

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 241
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537962

作品紹介・あらすじ

月村了衛史上

もっともほろ苦く、心に沁みる……



わたしは、中国の

ハニートラップなんです



すべてが欺瞞で、罠なのか!?

驚愕の諜報×恋愛サスペンス



わたしは中国の女スパイ――

ノンキャリア公務員の並木は、恋人から告白される。

狙われた理由は、上司から預かった中国語の原稿。

両国組織を欺くために、ふたりは同棲を始めるが……。

警視庁公安部から地下鉄で追尾され、

中国の国家安全部からは拉致される。

何が真実で、誰を信じればいいのか?

実力派作家が放つ、大人のサスペンス。

極上のビターがここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 誰を信じればよいのか。

    虚飾欺瞞に満ちたこの
    世の中で、

    信じてよいのは、自分
    だけかも。

    とはいえ、まああまり
    頑なにならず、

    ときに片目をつむって
    騙されてみるのも悪く
    ないかもしれません。

  • あなたの彼女は大丈夫?
    あなたの奥様は大丈夫?
    騙されていない?

    実は…、ハニートラップっていう可能性はない!?


    男だったらハニートラップに一度は騙されてみ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
    危ない!危ない!
    こんなこと奥様に知られたら大変だ!


    さてさてそんなハレンチな願望はさておき、ノンキャリア公務員の並木はいきなり恋人から告白される

    「わたしは、中国のハニートラップなんです」と…

    狙われた理由は、上司から預かった中国語の原稿

    時同じくして日本の公安が接触してくる

    中国の国家公安部と日本の公安に狙われることになった並木
    一体、何が真実で誰を信じればいいのか?


    「驚愕の諜報×恋愛サスペンス」とあるが、まぁかる〜いタッチの作品ですねw

    • ultraman719さん
      ハニーフラッシュ!(-o☆)ピカーン!

      1年の半分の冷戦状態以外は、何状態?
      ハニーフラッシュ!(-o☆)ピカーン!

      1年の半分の冷戦状態以外は、何状態?
      2024/04/09
    • 1Q84O1さん
      おチビはママ国に避難しているから…
      慣れれば冷戦状態も平和ですよ( ̄ー ̄)bグッ!
      人間は置かれた状況に適応していく生き物なのです
      おチビはママ国に避難しているから…
      慣れれば冷戦状態も平和ですよ( ̄ー ̄)bグッ!
      人間は置かれた状況に適応していく生き物なのです
      2024/04/09
    • 1Q84O1さん
      冷戦状況下以外は外務大臣が国交正常化を取り戻そうと頑張っております!
      冷戦状況下以外は外務大臣が国交正常化を取り戻そうと頑張っております!
      2024/04/09
  • いつもの月村了衛らしい重みが感じられなかった。

    けっこう際どい社会派ものに比べて今作は、あっさりとしていて物足りなく感じた。

    ノンキャリ公務員の並木が、癖のないまったく普通な男だったからだろうか…?
    もう一捻り欲しかった。

  • 恋人が中国の工作員だった!? 一般人にも「すぐそこにある危機」 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/718764

    ビタートラップ|実業之日本社
    https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53796-2

  • '22年10月26日、Amazon audibleで、聴き終えました。月村了衛さんの小説、初体験です。

    なかなかに面白かったです。

    テーマ的には割と重めかな、と思えて、もっと重厚な小説を想像していましたが…思っていたよりは軽めかな、と。その軽さみたいなものが、この小説の魅力なのかな、と感じました。この設定で、ドシッとした小説だと…なんだかイヤミスになってしまいそうಥ⁠‿⁠ಥ

    主人公、並木のなんだか頼りない、フワッとした感じが、本作の「軽さ」みたいなものを表しているようで、その主人公の弱さ(?)も、僕にとっては魅力的でした。

    「オススメ」にあがっていたので聴いてみましたが…月村了衛さんに、興味を持ちました。他の作品も、聴いてみたいです。


  • 人、国、性別、生い立ちの違う人たちが、
    生きてゆく過程で徐々に積み上げて行く
    数多くの偏見。

    そんな偏見を深く掘り下げ、直視し、
    偏った思い込みを持つ自分を認め、
    その上で新しい価値観を築いてゆく物語。

    ハニートラップに嵌められた主人公と
    国に命じられて仕掛ける側に立った彼女が
    悩み抜いた末に辿り着いた結末が、希望に
    繋がるものであることを願ってなりません。

  • ノンキャリの取り立てて特徴のない公務員がハニートラップにかかり、ハニートラップを仕掛けた本人が相手にカミングアウトする設定は多少ユニークに感じるし、一般的な市民である主人公の焦燥をストレートに表現していること自体は悪くないと思う。しかし内容が全体として薄っぺらく、公安や国安の立ち回りも中途半端に感じた。機龍警察の緻密さとはかけ離れていて残念だった。

  • webサイン会参加為書付きサイン本。もう大人だから読む用は購入しない。コーヒーは我慢して読む。久しぶりのサイン本でテンションお高めなので、評価は二割増。
    ハニートラップにかかったノンキャリ公務員の奮闘記。ちょっとビターな恋愛とミステリの味付けあり。2時間ドラマなどにしっくりハマりそう。

  • わたしは中国の女スパイ――
    ノンキャリア公務員の並木は、恋人から告白される。
    狙われた理由は、上司から預かった中国語の原稿。
    両国組織を欺くために、ふたりは同棲を始めるが……。
    警視庁公安部から地下鉄で追尾され、
    中国の国家安全部からは拉致される。
    何が真実で、誰を信じればいいのか?
    実力派作家が放つ、大人のサスペンス。
    極上のビターがここにある。

    残念ながら、そこまでビターではありません。

  • ジワジワ追い詰められ、マンガ的なラストにニッコリ

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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