- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408538150
作品紹介・あらすじ
山間にあるニュータウン「三浦半島二子山ピープルタウン」。
町が造成される前から多くの“うさぎ”が棲息していたことから「うさぎが丘」と呼ばれていた。
娘の大学進学を機に越してきた黒田茂と葵の親子は、平凡な日々を過ごしていたが、
うさぎの惨殺、大学生の連続自殺など妙な事件が起きていることを知る。
不穏な空気が流れはじめた時、葵が突然の失踪。
茂は行方を探して奔走するが、町の暗部に迫ってしまい……。
次々とおこる事件が結びつく時、町に隠された恐るべき秘密が明かされる!
親子の運命はいかに?
一気読みノンストップ・ミステリー!!
感想・レビュー・書評
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黒田茂、葵の親子は葵の平成理科大学生物学部への入学とともに大学のある三浦半島の二子山ピープルタウンに引っ越してきます。
そこはウサギが何匹もいる町で、俗称「うさぎが丘」とよばれていました。
茂は警察官の三葛伸吾のつてで「うさぎが丘クリニック」の放射線技師の仕事を得ます。
葵は大学で推理小説実証研究会のマーダークラブに入部します。
マーダークラブでは、立て続けに部員が二人自殺するという事件が起きていました。
うさぎが丘ではうさぎの惨殺死体が多数発見されるという事件が起きています。
この町には何か知られざる秘密があるのか…?
葵も何者かに拉致され1カ月以上監禁されます。
事件を独自に調べ始めた茂も何者かに襲われ意識不明にまります。
その後もマーダークラブの部員の自殺は続き、葵以外の全員が死んでしまいます。
茂は、これは自殺ではなく他殺だと確信します。
事態は二転三転して犯人とおぼしき人物は、最後の最後に現れます。
非常に感情移入のしにくい事件が続きました。
最後の犯人の人物像は全く予想ができませんでした。
葵が危険な目に遭いながら、殺されずに生きていたのが奇跡のような救いだったと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒田茂と葵の親子は、葵の大学入学と同時に三浦半島の中ほどにあるニュータウンに引っ越してくる。
このニュータウンには造成以前からウサギが多くいたことで、「うさぎが丘」と呼ばれている。
茂は、交番の三葛巡査長の口添えでうさぎが丘クリニックに勤めることになるが、そこで住民たちが新地区と旧地区で分断されている様子を知る。
うさぎの惨殺の噂や大学生の自殺など次々と不穏な空気が流れて…そのうち葵まで失踪して。
あまりにも次々と複雑に進んでいくので、一体どうなるのか…と気になりながら、
それでも葵が家に戻ると、次は茂が襲われて入院していた…と。
この親子、動かずにはいられないのか?
あちこちで動いては、事件がまた起こる…
ちょっと待て、と言いたいほどで。
大学生自殺の真相やうさぎ虐殺などの真相は見えてくるが、あまりにも死が多いなと感じた。
最後の最後で、なるほど黒田親子と三葛はそういうことだったのか、と。 -
おもしろい!
独特の閉ざされた街
そこで起こる事件
謎が1つ解けるとまた次の謎が。
二転三転する真実。
うさぎ、蜈蚣、道下、道上、過去、現在、見てはいけないもの
ワクワクをそそられるワードが盛りだくさん。
プロローグの意味が全く分からなかったけど
最後まで読んでやっとわかった。
切ない。
私の住んでるこの街はどうだろうか·····。信頼している人達は本当にその人なんだろうか·····。 -
★3.5
「町の平和を信じてはいけない」
by「いけない」道尾秀作
この一言に尽きる。
推理開陳パートでよく喋るな、この人達…と思ってしまった。油断大敵。危険に巻き込まれるフラグ立ってますよ!と読みながらひやひや。 -
けっこう簡単に人が死ぬ。なのにあんまり緊迫感がないので、淡々と話が進む感じがした。
話としてはありがち?で、犯人もそやっぱそうかって思いました。最後の一ひねりは、作家さん頑張ったって感じがしちゃったかな。 -
サクサクっと
読めちゃうんだけど
犯人は
何となく
察しがついてしまう
ただ
犯行動機と
娘だけが殺されない
理由や
主人公の
正体が分かった所で
ますます
釈然としない
今までの展開や
結末
ってのが
モヤっとする〜
と言うのが正直な感想
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面白くて一気に読めた。謎が解けては新たな謎が生まれ、展開が速く良い。