4月1日のマイホーム

著者 :
  • 実業之日本社
3.18
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本棚登録 : 806
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408538280

作品紹介・あらすじ

今日〈エイプリルフール〉に起きた惨劇は、すべて噓!?
衝撃の結末が待つ、ノンストップ“家(イエ)ミス”×イヤミス! 
 
東京都S区の分譲住宅「畝目4丁目プロジェクト」。念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。この土地にはかつて、昭和30年代に往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂が――。土地の因縁か、事故物件か。大ヒット『6月31日の同窓会』に続く“日付シリーズ”第2弾は、怖いけどやめられない、中毒性100%ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 東京都S区に昭和30年代に建てられた事故物件と噂のあったアパート。
    だが噂のままだったのか、ネット検索にも事故物件サイトにもヒットせず…。
    その後アパートが解体されて、5区画の建売住宅が分譲された。

    各々の家族が4月1日前後に入居してくる。
    そこから起こるさまざまな出来事にページを捲る手が止まらない。
    何故かこの怖さに惹きつけられてしまう…
    避けたいけど避けられないのは、次々と起こる不可解な突然の死に早く決着をつけてほしいからかもしれない。
    この連続で起きた惨劇は、やはりアパートだった頃に起こったであろうことに紐付けしてしまうのか…。
    隠蔽した諸々のことは、土地に染みついているのか…。



    避けたいと思ってしまう入居日は4月1日になってしまうではないか…。



  • 真梨さんのグロテスクさに挑戦しようと手に取る。東京S区は高級なイメージ、そこに分譲された5区画。過去に往年のスター・未唯紗英子がいた場所だとか大量の死体が出た場所だとか。5区画に引っ越してきた住人のマウント合戦。引っ越し挨拶の品物で相手を牽制しあう。さらに色んな目撃情報が、、、変死体、ごみを漁る少年、狂犬病、体調不良者続出。何なんだこの内容?残念ながら話しが飛んでしまい、集中力を無くしてしまった。また、5区画の大量死亡の原因は〇〇〇〇〇!ぶっ飛んだ原因で真梨さんの本ってこんなんだっけ?と楽しめず読了、、②

    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、こんにちは!
      最近ひどい風邪をひいて大変でした。。。でもコロナ陰性、インフル陰性だったので、何だったんだ??漸く治ってき...
      アールグレイさん、こんにちは!
      最近ひどい風邪をひいて大変でした。。。でもコロナ陰性、インフル陰性だったので、何だったんだ??漸く治ってきました。
      真梨さん、フジコは凄かったです!
      読友さんが推しているので読んでみたんだけど、これはダメだった。。。
      たくさん死人が出るんだけど、よく分からなかった。。。
      今度は「孤虫症」を読んでみますよ!
      2023/11/23
    • 土瓶さん
      ポプラ並木さん、こんばんは~^^

      俺も9月にひどい風邪(?)で半月ぐらい苦しみました。高熱やら咳やら吐き気やらで。
      でも、仰るように...
      ポプラ並木さん、こんばんは~^^

      俺も9月にひどい風邪(?)で半月ぐらい苦しみました。高熱やら咳やら吐き気やらで。
      でも、仰るようにコロナもインフルも陰性なんですよね~。
      何が何やらでしたよ。
      どうぞお大事にしてください。

      ちなみに真梨さんはフジコしか読んでないです。
      怖かった印象だけどよく憶えてません><
      2023/11/23
    • ポプラ並木さん
      土瓶さん、お互い辛かったですね。是非ご自愛ください。
      自分はまだ咳・痰がでます。。。
      この土日でゆっくり治します。
      フジコのインパクト...
      土瓶さん、お互い辛かったですね。是非ご自愛ください。
      自分はまだ咳・痰がでます。。。
      この土日でゆっくり治します。
      フジコのインパクトは凄かったです。
      次読むのは「孤虫症」にします。デビュー作らしいですね。
      2023/11/24
  • 物語の舞台は、東京都S区に位置する5軒の新築分譲住宅…。住民たちは4月1日を前後する形でそれぞれの新居に移り住むが、異臭の原因を突き止めようとある家を訪ねるとそこには死体があった…。この地には、かつて大量殺人事件があったという都市伝説があうこともわかる…。

    個性的な家族が同じ地区でご近所さんとして新たな生活をスタートさせる…住宅の価格や引っ越しの挨拶品の内容で、マウンティングするあたりは面白かったです。ただ、終盤は何が何だか…気が付けば誰もいなくなった系(^-^;。あちこちに話が飛び、なんだかわからないうちに読み終えていた…感じでした。でもねぇ…真梨幸子さんの作品って読みやすく先が気になり、どの作品でも一気に読めちゃうところがすごいところ!そう思います。

  • 真梨幸子さん作品2作目。

    以下、すぐネタバレするのでご注意。

    タイトルから日常ミステリーの匂いが漂ってきているが、ラストはまさかの住人関係ないところに行き着いた…。
    真梨さんの作品はテンポの良さが気持ちよく、本書も途中までサクサク読み進められたが、終盤から様相が変わり、登場人物も増えてきて、状況がよくわからなくなる。
    できれば住人同士の範囲内での事件だと嬉しかったな〜というのが個人的な感想。
    一方で、それを成立させたら、ストーリー展開の山が低くなり、面白味に欠けてしまうし、ミステリー含め小説を書くのは本当に難しいのだろうなと思う。小説家って本当にすごい。
    脱線したが、真梨さんは作風自体は好きなので他の作品も読みたいと思う。

  • 憧れの東京都に引っ越してきた4家族。
    原因がわからないまま、次々に体調を崩していき、遂に死者がでる。
    残った住民はなんとか解決しようと右往左往するが…。
    途中まではドキドキしながら楽しめた。最後に向かい、話の趣が変わった。急に人が増えて、私は混乱。
    この土地と昔あった建物の記憶の謎を解き明かし、今回の事件の種明かしをして、バタバタとおしまい!と終わった。
    途中の近所同士のマウント合戦や、駆け引きは読んでいて面白かった

  • なんだか伏線がちゃんと回収されたのかどうかもよくわからなくなってきた。
    真梨幸子氏にそれを求めても無駄な気がしてきたので、確認作業はしない。
    読みやすい点は良かった。

    誤字あり。(初版第1刷発行)


  • 始まり部分から期待させられて、
    読むに従ってドンドン引き込まれ、
    気づけば一冊一気読みでした。

    住まいを基準にしたマウント、職業差別、
    収入格差、所属学校や習い事での上下関係、
    人より優れていたいし羨まれたい、人間の
    見栄や妬み嫉みがぎっしり詰まってるのに
    どこがバカ馬鹿しくて滑稽なところが重く
    なくて面白い。

    事故物件、土地の因縁、死体やゾンビに
    目に見えない感染という敵。
    登場人物たちがどんどんパニックに陥って
    いく中で、コメディーとミステリーの比重が
    くるくると入れ替わる様はさすが、の一言に
    尽きます。

    最後まで数多の嘘に翻弄され脱帽。

  • あまりにも唐突な終わり方で、しかも既視感があって、気持ちが萎えた。初めのうちは、新たに引っ越してきた人々の生活や人間関係が面白く興味がわいたが、Chapter6,7ですっかり読む気がなくなった。各章で各家庭の事情を語るうちに風呂敷が広がりすぎて、伏線が回収しきれなくなったものだから、いっそのこと…という感じがうかがえた。こんなオチにするくらいなら、エイプリールフールだから全部嘘でした!という結果の方がよかったな。

  • 面白いと思う作家さんです
    読みやすく、小説の中に入り込みやすいので
    どんどんページがめくられていきます
    今回は最後のオチが自分には強引だったと
    感じましたが、楽しめました

  • タイトルの日付と読了日を画策したのは言うまでもない。狙い通り今日中にレビューを書いてしまわねば。夜勤明けで寝ずに桜を見に行き、今半眼で作業中。

    それはさておき、こちらの作品の感想を。真梨さんの本を読む前は、毎回気合を入れて臨まなければならない。いつも登場人物の関係性が、最終的にごちゃごちゃになってしまうからだ。今回は東京のS区の分譲住宅に、念願の新居に胸を膨らませた住人達が引っ越してくる。しかしこの分譲住宅地には都市伝説があった。過去に大量殺人事件が起きたという噂が。最近はやりの「事故物件」と言われているのだ。そこはかつて未唯紗英子が建てた高級賃貸物件で、当時は女優や小説家などの著名人が多く住んでいた。しかしネットで検索してもそんな事件は見当たらないのだった。

    A区画5500万円のところに三浦家。書店員の妻、奈緒子が夫のことをいじって描いた漫画がバスって漫画家として連載を持つ。その夫は年下の拓郎、ギグワーカー(個人事業主)と言う名の配達バイトヒモ状態。引っ越しの挨拶の品で、米本さんからエルメスの付箋ををもらい、急遽高級オリーブオイルを見繕う。

    B区画5800万円のところに田上家。奥さんの美雪は薬剤師の免許を持つ。夫は医者の輝。娘が咲良で小学校受験をする予定。しかしここに引っ越してきてから何かとうまくいかない。何故か美雪の周りには人が集まるが、姑からは更年期障害と言われる始末。夫は電磁波が…と。引っ越しの挨拶の品はハムとピクルスの詰め合わせ。

    C区画5160万円のところには米本家。ここが引っ越しの挨拶の品の相場を決めてしまった。もう手に入らないエルメスの付箋約1万円。妻と夫と子供。妻はスタイルが良く、美しい。その子供は他の住人に、ゴミを漁って食べているところを見られている。

    D区画4990万円のところは戸井田家。娘の風香が有名小学校に通うが、全部母親のいいなりに。その母親は下品。お金のことや学歴、容姿などですぐに順位をつける。だが話し上手で誰もを手玉に取る才能を持っている。

    E区画は6150万円の藤倉家。ここの住人はあまりみかけない。この家から死体が見つかった…。そして話はあちこちに飛び、どれが嘘か本当か分からなくなる。全ては過去の事件が関係していた。

    と、まぁざっと紹介だけしたらこの量になったのでこの辺で。気になった方は是非。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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