ぐるぐる博物館 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556239

作品紹介・あらすじ

人類史の最先端から秘宝館まで。個性あふれる博物館をまじめに、ときに妄想を炸裂させ探検する爆笑ルポエッセイ!

感想・レビュー・書評

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  • 私の中にある三浦しをんさんへの崇拝は置いといて。
    日本にあるちょっと変わった博物館のご紹介レポ。
    なんていうか、チョイスが既に面白い。もっとこう、普通の博物館があったのではないか。と思いますがそこも好き。
    説明の中にちょこちょこ挟む三浦節ににまにましてしまう感じでした。
    ちょっと偏った愛を楽しく読めます。
    私もメガネミュージアムに行って五時間かけて自分のメガネ作りたい…。

    • へぶたんさん
      にゃんちびさん
      ちょうど私も今、しをんさんエッセイ読み終わりましたよ〜。これも面白そうですね〜♪
      にゃんちびさん
      ちょうど私も今、しをんさんエッセイ読み終わりましたよ〜。これも面白そうですね〜♪
      2024/03/20
    • にゃんちびさん
      へぶたんさん

      コメントありがとうございます♪
      あっ、三浦推しですね!嬉しい!
      なんのエッセイですか??
      私もそれ、読みたいです!
      博物館を...
      へぶたんさん

      コメントありがとうございます♪
      あっ、三浦推しですね!嬉しい!
      なんのエッセイですか??
      私もそれ、読みたいです!
      博物館を紹介するだけなのに、まずチョイスが独特。解説も世界観。という感じでオススメです⭐︎
      2024/03/20
  • 単なる博物館のレポートではなくて、しをんさんならではの視点や妄想が語られていて面白かった。

    "熱海秘宝館"や"風俗資料館"のように、アレと正面から向き合う展示のレポートは難しいものだが、しをんさんの説明はうますぎます。
    興味津々でドキドキしているのを見透かされないように平静を装う姿が目に浮かびました。

    "国立科学博物館"以外は知らない博物館ばかりですが行ってみたくなります。
    "めがねミュージアム"は予想どおり鯖江にありました。
    以前メガネフレームに「MADE IN SABAE JAPAN」と書いてあるのを見て、鯖江という地名を知っただけなのに懐かしい気分になりました。

    思いがけず興味をそそられたのは"ボタンの博物館"。
    ボタンを5000種類も集めていて、そのうち1700程を展示しているそうです。
    ボタンなんか見て何が楽しいの?と思いながら読んでいたのですが、展示されているものは、まさに宝石・装飾品でした。
    女性のコレクターが多いというのも頷けます。
    手間暇かけて創られた小さな芸術品です。
    どのようなボタンを身につけているかが、その人の地位を示す手段だった時代もあったことを知って目から鱗でした。
    しをんさんが訪ねた時は、大阪市天王寺区にありましたが、今は移転して東京の日本橋浜町にあるので、その気になれば行けそうです。

  • 「旅先で博物館を発見したら、とりあえず入ってみる」ぐらい博物館好きな著者が、10の博物館(+熱海秘宝館)を通して博物館ワールドに読者をグイグイ引き込んでいく、博物館見聞記。

    著者が巡ったのは、茅野市尖石縄文考古館、ご起立科学博物館、龍谷ミュージアム、奇石博物館、大牟田市石炭産業科学館、雲仙岳災害記念館、石ノ森萬画館、風俗資料館、めがねミュージアム、ボタンの博物館、そして熱海秘宝館(笑)。

    元々興味あるテーマだったり、面白い実演などが見られれば別だが、展示物が淡々と並んでいるごく普通の博物館の場合、直ぐに飽きていまってであまり楽しめないよなあ(なので積極的には入りたくないなあ)、と思ってたりしていたのだが…。本書から、しをん流博物館の楽しみ方を教わった気がする。その極意は飽くなき好奇心、これに尽きるな。

    身近なところから、博物館巡りしてみようかな。

    著者の文章、いつもながらビビッドでかつウイットに富んでいて楽しい(何故かカタカナばかりになってしまった)。

  • 博物館、一番イメージしやすいのは東京国立博物館ですか。
    しかし、しをんちゃんはその概念を良い意味で打ち砕いてくれる。
    石、眼鏡、釦等、そこにあるのは文化を守ろうとする姿。
    かっこいいわ。
    そして、未だにいけない石ノ森萬画館。
    落ち着いたら行きたい‼️

  • 面白かった。装丁買い
    エッセイ、苦手ですが表紙の土器土偶ハチ公ときたら買わんわけにはいかんかった。
    字も大きいし、短いのでさくっと読み終わります。はじめに尖石、科博とくるので、ポピュラーどころばかりか?!と思いきや、めちゃめちゃコアな場所も出てきて、好奇心をかなり満足させてくれる。知っている館が多く、ああ、そうそうと懐かしく思い出しながら読んだり、行ったことのない館は行ってみたいと思ったり、行ってみたくはないが、非常に興味深かったりと、いろんなパターンがあるのも良かった。作者の著書は数冊既読ですが、あまり作者のひととなりを考えたことがない(普段から読書をするのにそこらへん興味がわかない)。なんと女性でしかも好みが似ている(私と)のを感じ、なんとなく親近感が沸きました。腐れているところも非常に好感度高いです(笑)。そうか、そうだったのか、、的な。まあ、どうでもええんですが、紀行文やエッセイなどで、自分がこれから読む本だとか旅先を探している時に、似た感覚というか嗜好が似ている人の意見を取り入れると、外れが少ないので、こちらで紹介されている場所は私にとってハズレがなかろうと、そんなことも考えながら、楽しく読了。早く好きなだけ旅が楽しめるようになりますことをお祈りします。

  • 11/14(土)開催!三浦しをんさん×梯久美子さんオンライントークセッション|実業之日本社
    https://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=595

    三浦しをん「博物館は執念の塊。その人間ドラマに心惹かれます」。エッセイ新刊『ぐるぐる♡博物館』記念インタビュー - TSUTAYA/ツタヤ
    https://tsutaya.tsite.jp/news/book/35918746/

    Home - 化猫マサミ illustration
    https://www.kanekomasami.com/

    ぐるぐる♡博物館|実業之日本社
    https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-55623-9

  • 私も博物館大好き!
    私の推し博物館は国立民族学博物館、みんぱくだけど、この本の中にはなかった。
    どれもこれも行ってみたい博物館ばっかり。
    一つの物や事柄を探究している人に惹かれる。
    しをんさんの小説「舟を編む」や「愛なき世界」のように。
    しをんさんもきっとそうなんだろうな。
    続編希望!
    全国もっといろんな博物館を紹介してほしいな。

  • 有名な博物館も、マイナーな博物館も
    三浦しをんさんのレポートによって
    めっちゃ行ってみたくなった。
    取り上げられている10の博物館の魅力と
    学芸員さんや館長の熱き思いが伝わってきて
    実際に見てみたくなっちゃうのです。
    文庫版なので取材された時と時差があるために
    巻末に文庫版出版時の情報も掲載されてます。

  • 三浦しをんさんの小説でのマニアックでオタクっぷり(敬意を込めて)が大好きでこのエッセイ読みたくなりました
    予想通りに熱くマニアックで面白かったです

  • とても面白かった!博物館はスタッフさん、地元の方々の熱い想いで成り立っているのだなと改めて感じた。
    知識だけでなく、案内人が実際に経験されたことやこれからの展望等が描かれていて最後まで楽しく読めた。しをん先生のエッセイはどれも面白く、読んだ後優しい気持ちになれるのが良い♡

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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