村でいちばんの首吊りの木 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408558202

作品紹介・あらすじ

母から息子への痛切な願い。手紙に秘められた真相は!?手首を切断された女の死体を名古屋の下宿に残して長男が失踪。事件の第一発見者は、奥飛騨の寒村から長男を訪ねてきた母親だった。息子の無実を訴える母と、大学受験を控えた次男との間で交わされる手紙が、やがて驚愕の真実を浮き彫りに……。著者ベスト級の呼び声高い表題作ほか、騙りの技巧を凝らした中編三本を収録。極上の本格ミステリ集!初文庫化を記念して、ミステリ作家・阿津川辰海氏とのロング対談を特別収録!

感想・レビュー・書評

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  • 表題作を含めて 計三作の中編が集められてます。
    言い回しに時代(昭和)を感じます。

    一人暮しの長男を訪ねて田舎から出てきた母親が 片手を切り取られた女の死体を発見。彼女と交際していたらしい長男は行方不明。警察は長男を犯人と疑う。

    長男の無実を信じる母親と、同じく一人暮しをしている次男(受験生)の手紙のやり取りから話が進んでいきます。

    派手なトリックも無い地味な話ですが、母親の執念の凄さにオタオタしました。

  • 辻真先氏の初期短編集。やたら薄いが、これは元本が表題作の映画化に合わせて急遽編まれた短編集だったからという。そんな経緯や、表題作は辻氏の自薦ベストに含まれる作と言うことでハードルを上げすぎると多少肩透かしかも知れない。完成度の高い好短編なんですがフツーなのね。自薦ベストなんて問われると、妙に鼻息が荒くなって、むやみに奇をてらったようなメタメタミステリを挙げるなんて恥ずかしいことはしませんってことでしょうかねえ。どうもそんな気がする。

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著者プロフィール

1932年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒業後、NHKに入社。テレビ初期のディレクター、プロデューサーをつとめたのち、脚本家に転身。『鉄腕アトム』、『エイトマン』、『ジャングル大帝』、『サザエさん』、『巨人の星』、『デビルマン』など、1500本超のアニメ脚本を執筆した。また、推理小説作家としても活躍しており、『仮題・中学殺人事件』、『迷犬ルパンの名推理』、『あじあ号、吼えろ!』、『完全恋愛』(牧薩次名義)など多数の著作がある。現在、デジタルハリウッド大学教授。国際アニメ研究所所長。本格ミステリ作家クラブ会長。

「2009年 『『鉄腕アトム』から『電脳コイル』へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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