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- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784409340486
作品紹介・あらすじ
「本物の臨床とは何か」が、著者の長年問い続けてきた問題である。その現時点におけるひとまずの回答が、本書にいう「わが内なるエベレスト」である。河合隼雄との分析体験を通じてそれが詳しく論じられている。若いカウンセラーには目からうろこの落ちる思いがするであろう。
感想・レビュー・書評
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河合隼雄先生との思い出、山中康裕先生との対談などが収録されている。
著者は長年にわたって河合先生の分析を受けたそうだが、(期待に反して)あまりコメントをしてもらえなかった(傷つき)体験とか、河合先生の「何もしないことをする」というカウンセリング論に対して、徹底的に思索を巡らせていく。
上記の(カウンセラーの価値評価を与えない)態度は、ふつうに「来談者中心療法」のセオリー通りだと、("へっぽこカウンセラー"の自分には)思われた。
ましてや著者のような洞察力のある人間に、河合先生から率直な解釈を与えることは、(河合先生の評価をしきりと気にしている)著者自身の独創性、創造性の発現を制限してしまうと考えたのではないか、と思った。
あと同じ関西のカウンセラー仲間ということで、"身内"相手のカウンセリングはしづらかったのではないかと邪推する。後になって、何を書かれちゃうかわからないしね(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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