- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784409520703
作品紹介・あらすじ
『火垂るの墓』『風立ちぬ』『紅の豚』など、スタジオジブリ制作のアニメ作品を手掛かりに、昭和史、特に前半の戦争の時代についてやさしくかつ深く学ぶ。
さらに、戦後の1950年代後半から60年代を通じて起った高度経済成長についてもふれる。
なぜあのような戦争は起こったのか。
関東大震災、昭和初期、そして敗戦の年である昭和20年まではどういった時代だったのか、ジブリ映画を戦争を学ぶ手がかりとして利用しながら、実際の歴史史料を通していまの問題と関連付け考える。決して過去ではない教訓の引き出しが増えることは間違いないだろう。
おすすめブックガイドと年表つき。卒業論文のヒントも。
「戦争がなぜ起こりその結果どうなったかを学ぶことです。あわせて「社会主義」や「国体」などの高校の日本史ではほとんど習わない、しかし日本近代史を理解するうえできわめて重要な概念についても、解説していきたいと思います」
関東大震災、貧困、社会主義、ゾルゲ事件、大衆の出現、昭和恐慌、満洲事変、日中戦争、日米戦争、航空機、敗戦、戦争孤児、食にみる高度成長、朝鮮戦争など15の講義を通して、昭和史に鋭く切り込む。
感想・レビュー・書評
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《入門本としてはいいが、、》
戦争史入門としては内容が平易でいいが、発展としては微妙。ジブリのシーンも紹介されているが、個人の見解に偏っているように感じる。もっと客観的な情報や伏線、ジブリ作者等の主観を含めて深いレベルの取材をしてほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
210.6-I
閲覧 -
実際の歴史とジブリ作品での取り上げ方の違いが言及され、歴史をどう受け止めるか?加えて、後世の創作ということに意識が行く。
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例えば、映画「風立ちぬ」の、罹災者が何かに鋭い眼差しを向けるワンカットを紹介し、朝鮮人虐殺について語られる箇所などは、作品がよく作り込まれているからこそ、劇中の様々なシーンから時代背景(昭和戦争史)を勉強する素材たり得えるんだなと感心。アニメ映画を取っ掛かりに現代史を学ぶ試みは成功しているし、史実を知ることによって作品をより理解し、魅力を発見出来るる仕組みにもなっている。表向き学生向きだが、そこに留まらない内容だった。
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風立ちぬで意味がわからないな、とただ流してみていたシーンの意味がわかりすっきりした。
宮崎駿監督なので奥が深いことはわかっていたが、当時のことを知らないと流してしまうシーンもあるんたまな、と改めて感じた。
当時の日本を改めて知ることができたと思う。 -
東2法経図・6F開架:210.7A/I16s//K