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- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784412012097
感想・レビュー・書評
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現在、退職移行期間につき、せっかくなので「日本史」の勉強を始めており、日本仏教に興味をもった。その中でふと、マルロー氏が青年へのメッセージという箇所で「武士道と禅」と答えた箇所を思い出し、この対談集の再読することにした。
当初、読み始めると、池田氏の質問に対してことごとく返答になっていないように思えた。特にマルロー氏の創価学会への認識のズレがあるように思える箇所が多かった。
しかし、マルロー氏から池田氏への印象として「池田会長は日本人としてはひじょうにまっすぐにものを言う方と思っています」と言っており、忖度なく話そうと言われたところぐらいから、徐々に対話が開いてきたように思えた。
二回目の対談では、芸術や文学といった話からイデオロギー、国家、戦争といった国際問題に展開していく。
その中で、池田氏の「日本列島を文化の宝庫にしようという私の構想」と言われ非常に印象的である。確かに、古くから品物などの伝来の終着点に日本だったのかもしれない。世界の文化が日本には結集しているのではないかと思った。
今回、本書を再読して、両者の実践者としての立ち位置は違えど、お互いに通じ合うところがあったのだと思う。文には書き記すことの出来ない二人だけが通じ会えた空間があったのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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