「2℃の違い」を知る絵本

著者 : 佐伯平二

• 青春出版社 (2008年5月31日発売)

感想・レビュー・書評

[akiuwaさんの感想 · 2020年9月10日]

[台東区図書館]

図書館でサラリと立ち読み。
"絵本"というほどの簡単なつくりではないけれど、「2℃」という、身近で小さく？思える具体的な数字を様々な状況に当てはめてよりわかり易く環境問題について説明しているので、児童でも十分に読めるし、大人が読んでも啓蒙される。

どうやら筆者で検索してみると、名古屋市科学館学や大学の客員教授などをしている一方で、サイエンスライターとしての一面からの著書らしい。「プールの温度が2℃上がったらどうなるか？⇒プールの水が増える」など、決して"地球温暖化"のみをテーマとして前面に押し出さず、子供でもクイズや知識本のようにとっつきやすく読んで理解出来るようにというコンセプトで書かれているものらしい。

ただ、折角題名に興味を惹かれて、いざ手に取って「読んで」しまえばそれなりに興味を持てるし面白い本なんだけれど、子ども向けにならもう少し"絵本"か"知識クイズ本"的な位置づけでの見た目や作りとすると良いかと思う。大人に、か、大人にも、であるとしても、何かしら"もう少し"インパクトがあるとより多くの人に手にとってもらえるのにとちょっと残念な気がした。

[広島大学図書館さんの感想 · 2012年7月4日]

100年あたりの日本の平均気温、約1，15℃上昇…。この本を読んでも涼しくなりませんが暑さを感じる今だからこそ！2℃の違いが及ぼす人体や環境への影響を考えませんか？＜手書きＰＯＰより抜粋＞

[baobab56さんの感想 · 2011年2月27日]

急速な地球温暖化のほとんどの原因は私たち人間の営みにある。地球上の生き物、地球そのものの運命を握ってしまった人間の責任は重い。

[カリブのきつねさんの感想 · 2009年7月18日]

僅か２℃では無い, 2009/3/14


地球温暖化（個人的にはこの呼び名は好きではなく、気候変動と言った方が良いと思いますが）で、よく２℃上昇すると大変だというと、たったの２℃と思う人が多いのが実情だと思います。しかし、気象や気候問題を考えた場合、その「たったの２℃」「僅か２℃」は非常に大きな問題であり、気候や暮らしを大きく替えてしまうことがわかります
この２℃問題を理解した上で、いわゆる地球温暖化問題とは何なのか、将来への影響がどうなのかを考えて欲しいです

[Bibliothekarinさんの感想 · 2009年2月9日]

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