- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413096690
感想・レビュー・書評
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岡本太郎さんからはパワーをもらえるが、いかに自分が醜く生きてるかを突きつけられて落ち込む面もある。多くの気づきをもらえる本です。
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これで三部作を読了。
一貫して「今を闘って生きよ」と目の前で熱く説いてくれた。本を通じた岡本太郎との濃厚接触だ。心臓からグツグツと血液が吹きこぼれ始める感じ。
「自分がやりたいことをやる。ひとに迷惑はかけない。それでいいじゃないか」 -
岡本太郎の純粋さと熱さが伝わってきた。
本から鼻息が聞こえてきた。 -
芸術において作品のクオリティは、自分では判断できない。
ゴッホは絵が全く売れず、絶望の中自殺した。
それが今やその評価はご存知の通りだ。
自分にコントロールできるのは質ではなく作品を創り続けることだ。 -
絵を描いているので、こういう創作論は大好きです。私は太郎さんほどのものではないし、単なるショボい凡人ですが、小学生の頃いじめられたときにすごく悔しくて「絶対学校なんて休まない!私をいじめるってことは私をきらいなんでしょ?だったら毎日学校に行って存在をアピールして、うんとイヤな気分にさせてやるんだ」と学校に行っているうちにいつの間にかいじめられなくなったことを思い出しました。私なりに運命と闘っていたんだなあ。太郎先生ならきっとほめてくださるかな…?
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日本人には退屈する暇なんかないけど、それをもう少しプライドみ持った方向にむけて生きがいをつかんでいけば、こんなにも面白い立場はないと思う。
日本の生活者の消極的な混乱を逆手にとってそこから生きがいを見つけていけばきっともっと面白い文化がうまれる。 -
岡本太郎という人間に初めて触れた本です。
現代でこそ受け入れられやすいような考えにも思えますが、これが1960年代前後に綴られた言葉だと考えると、とんでもないパワーや信念のようなものを感じます。
構成者の後書きにある「いかにして岡本太郎を体内に取り込むか」という表現がもう、全てだと思います。
何回でも読み返したいなと思う本でした。 -
自分の軸がぶれそうな時に帰ってこれる1冊になりました
人生の主役は自分
大きなエールがもらえる1冊です。 -
無意識に埋め込まれた社会規範などを自覚させられた、いかに他者の考え方に毒されて自分の考え方を失ってるかが分かった。自分独自の価値観で、自分全体で生きるということに向かっていく、瞬間瞬間を全力で生きていく、そうすることで若者でいられるのじゃないかと思った。他人に対して媚びへつらった作品はつくらず、自分の中の信念に従って「芸術」を作っている岡本太郎を見て、自分も、自分という作品を他人に対して媚びへつらわずに自分の信念に従って表現してゆこうと思う。
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■■評価■■
★★★★☆
■■概要・感想■■
○岡本太郎先生が書いた文章をまとめたもの。大阪万博の太陽の塔の制作者ということぐらいしか知らなかったが、非常に純粋で飾り気なくてダイレクトなメッセージを発していた人だとは知らなかった。
○芸術は、専門の知識や技術を持つ人達が”いい”と決めた権威あるものが良いものだろう、という他人に頼った考えをしていたし、多くの人がそうしているのだと思う。岡本太郎はそんなものは不潔であるという。
○自分としての筋を通さず、迎合して上手に周りに合わせて、ポジションを取っていく、そんなものに対して強烈にNOといって、反抗する。
○純粋すぎて他人に理解されないものだろうけれど、孤独かもしれないけれど、それで良い。中途半端ではなく明朗に打ち出して、己をごまかさずに貫く。己に対して残酷なまでに批判的になる。積極的に主張する。それが本当の謙虚さだと。
○そういっていて、中途半端ではなくてやっていけば、魅力になって嫌味にならなくて、よくなる。
○成功した偉人として捉えるのではなく、壁にぶつかりながら確固たる自分をもって、自分を貫いた人として捉えるべきなのだと知った。