マッキンゼーで学んだ感情コントロールの技術

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  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413231022

感想・レビュー・書評

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  • 怒りや悲しみのようなネガティブな感情は抑圧せず、気づいて認めて手放すキャッチ&リリースで対処するとよい。心理学用語も散りばめながら、ネガティブな感情に振り回されないための具体的な方法が、すっきりとまとめられている。

  • ☆感情コントロールとは感情を押し殺すことではない

    1感情を意識化し、冷静に受け止める
    2感情が沸き起こった問題の構造を把握する
    3どうしたらその問題が解決されるのかを仮説をたてて検証する
    4解決策を導き出す

    ☆「悩みにせずに問題にする」
    1「自他の問題」を分ける(課題の分離)
    相手の問題を自分の問題と勘違いしない
    2「コントロール可能なこと」と「不可能なこと」を分ける
    3「優先順位の高いもの」と「低いもの」を分ける
    4不安な事態が起きる確率と起きたときのダメージを判断する
    5「事実」と「意見」を分ける
    6「問題」と「感情」を分ける

    ☆本来人の感情に善し悪しはない。様々な状況や環境に対応するために備わった人間の本能的な反応。
    感情コントロールとは、ネガティブな部分を抑圧するのでも殺すのでもない、あらゆる感情を受け止めながら流してやること。

    1自分の感情を認め、客観的に把握する
    2その感情が生まれた真の原因を分析する
    3感情を「課題」に変換する
    4課題の解決策を導き出し、実行する

    ☆最強のチーム力
    「心理的安全性」が確保されていること
    =この場では自分を素直に表現しても否定されず、受け入れてもらえる。本音を語ってもいい、そういう安心感があるからこそ、自由に自分の意見を言い、能力を発揮できる

    ☆何かの出来事に善し悪しの区別をつけるのは、その人の解釈
    あらゆる感情を受け止め、一歩引いて客観的に自己分析する。そしてそれらの感情を引きずることなく、流してやる、昇華させる

    ☆感情コントロールとは、感情を殺すのではなく生かす方法論
    どんな感情も受け止めることが必要。それを認め、感じ切り、その意味を理解したら、今度はそれをいつまでも抱え込まずにリリースする。

  • 【気になった場所】

    感情と仕事のパフォーマンスは不即不離の関係である
    →仕事を仕分ける
    →感情を見える化し、解決すべき問題や課題に落とし込む

    仕事において最強
    どんな状況でも感情に流されず、自分をコントロールし、自分の力を最大限発揮できる人物
    →敵ではなく味方をつくる、不思議と周りから支持され、好かれて、すべてがいつの間にか自然な形で、自分の望むような流れをつくっている
    →ロジカルな問題解決の手法とノウハウを学ぶことで手に入れることができる

    感情のコントロールは、感情を抑圧することではない。自然体でバランス良く、喜怒哀楽を素直に表現すること
    →感情を抑圧しようとすると、その分エネルギーが浪費される
    →本来の目標のためにエネルギーを向けること

    嫌な人こそ、じつは人生を大きく変える重要人物の可能性が高い
    →嫌な人は自分の感情を揺さぶりがち
    →自分の心の中の偏りや思い込みが大きく関係している
    →自分に原因がある
    →感情は自分の主観、心の偏りや思い込みなどが大きく関係している
    →感情が乱れた時は、自分が成長するチャンス

    問題解決のプロセス
    ・真の問題を見極める
    ・問題の構造を把握する
    ・仮説を立てて検証する
    ・解決策を導き出す

    感情コントロールのプロセス
    ・感情を意識化し、冷静に受け止める
    ・感情が湧き起こった問題の構造を把握する
    ・どうしたらその問題が解決されるか仮説を立てて検証する
    ・解決策を導き出す

    最も激しく相手を攻撃する感情である「怒り」は、不安や嫉妬など、「怒り」以外のネガティブな感情から変化することがある

    感情の乱れの根源
    バイアス 先入観や偏見
    ビリーブシステム 幼い頃から身につけてきた考え方や価値観
    一番は、肉体の疲れ

    ロジカルシンキングの基本 物事を分けること

    組織の感情コントロール
    ・依頼する理由、依頼する仕事のゴールや具体的な成果物、期限、使えるソース、進捗報告といったルールを伝えること
    ・傾聴力
    ・ヒトでなくコトにフォーカスする
    ・Weを使ってチーム全体で問題を共有
    ・使命感=ミッションを共有→心理的安全性が確保されている状態

  • 私はネガティブな感情を持ちやすい方です。
    それでもチームのリーダーですので、以下、参考になった部分をまとめます。

    自分の感情を認め、時には修正、時には流す。

    一番、参考になったのは他者やチームの感情コントロールの方法だと思います。
    私に欠けている部分、それは他者やチームの感情コントロールの技術なのだと、目から鱗が落ちる思いです。

    他者の承認欲求を満たせてあげられていないことを痛感。
    まずは傾聴、共感からはじめて、それでこそ相手も心を開いてくれるのでしょう。

    チームとして、ヒトではなく、コトにフォーカスするというのも参考になりました。それから『We』で考える、これは明日からでも実践したいです。

    個人的には後半部分の方が実務に活かせそうです。

  • 不安や怒りを感じたときに、感情をコントロールするテクニックが学べた。問題をわけることで、問題をシンプル化するテクニックは是非マスターしたい。特に自分は次の3つを意識したい。

    1.問題が自分でコントロールできる/できないをわける
    2.事実と意見をわける
    3.問題と感情をわける

  • マッキンゼーで学んだ感情コントロールの技術。大嶋祥誉先生の著書。学歴の高低、頭の良し悪しと感情コントロール能力は別物。勉強が得意でも感情コントロールが出来ない情緒不安定では社会生活に支障がでる。感情コントロール技術は子供のうちから学ぶべきと改めて確信。

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著者プロフィール

エグゼクティブコーチ/作家/TM瞑想教師、センジュヒューマンデザインワークス代表取締役
米国デューク大学MBA取得。シカゴ大学大学院修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立。現在、経営者やビジネスリーダーを対象にエグゼクティブコーチング、ビジネススキル研修のほか、人材開発コンサルティングを行う。また、TM瞑想や生産性を上げる効果的な休息法なども指導。
著書に『マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』(三笠書房)、『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)など多数。自分らしい働き方を探究するオンラインコミュニティ『ギフト』主催。

「2023年 『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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