- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413231695
作品紹介・あらすじ
世界15カ国で販売され、全米でベストセラーとなった『HSPinLOVE』を、日本でのHSP・HSC研究の第一人者である訳者が、完訳。原著者は、HSP(Highly Sensitive Person)の提唱者であるアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士。テーマは、ひといちばい繊細なHSPが悩みやすい「恋愛」について。HSPが恋愛において犯しがちな失敗への対処法、他人との向き合い方、恋を長続きさせる方法などの、恋愛の実践的なアドバイスを伝えながらも、「HSPがどうすれば敏感な自分を愛し、そして他人も愛せるようになるか」という大切なテーマについても、HSP提唱者ならではの長年の研究をベースに丁寧に伝える。
感想・レビュー・書評
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第9章「身近な人への愛と、大いなる『自己』への道」がスピリチュアルなことを扱っていて、そこだけが理解するのがとりわけ難しかった。それ以外の章は、自分が知りたいことが書いてあったと思う。たまに日本語訳がわかりにくい部分もあった。とにかく休憩が必要だということ。休息をしっかりととり、自分に余裕を持たせれば相手にきちんと向き合えるということ。
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HSP(ひといちばい敏感な人)の恋愛や人間関係全般に関する本。
自分自身、HSP傾向があるので、前に流し読みはしたけれど、きちんと読んでおこうと思って読み返した。
HSP傾向のある人なら、自分は異常ではなく、普通のことなのだと思えるし、気をつけておくべきことについて丁寧に解説されている。
親密さを、相手の前でありのままの自分でいられること、この瞬間の本当の自分をさらけ出せることと定義した上で、愛を、特定の相手と親密な関係になり、それを継続したいという一連の態度、感情、行動、との定義が、なんだかしっくりとくる気がした。
セルフテスト的に、HSP(刺激に対して反応しやすい、影響を受けやすい)傾向やHSS(刺激を求める)傾向、愛着スタイルや親密さへの恐れなど、自分自身の傾向を知ることができたのはよかった。
気になったのは、HSPの説明について、(ネガティブ面を過大評価するバイアスもあると思うが)ネガティブな内容がとても多く、HSPがとてつもなく欠点であるように見えるのが残念だった。(筆者は決してそのように述べていないのだが)
また、筆者はユング派の研究者であるためか、独特な用語やスピリチュアルな内容があまり詳しい説明がなく繰り返されるため、半分近く読みづらいところがあったのも残念だった。 -
人間関係において、無意識のうちに我慢することが多かった。まずはそんな自分に気づくことからでも始めたい。本当の意味で親密になるには、自分を表現し主張するのが重要、、自分をさらけ出すのは時間がかかりそうだけど、生涯をかけて克服していきたい課題の一つになりそう。
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「The Highly Sensitive Person」の続編。
他に「The Highly Sensitive Person’s Workbook」もあるがおそらく日本語へは未翻訳。
結局のところ長い時間とお金をかけてカウンセリングをしていくのがとても重要ということが書かれている。
また、翻訳にありがちな回りくどい表現の読解に少々手間取る。
言葉は強いから、思っていることをそのまま口にしてしまうと誰かを傷つけてしまうかもしれない。逆に傷ついてしまう可能性もたかい。1対1はもちろん、それ以上は気にすることが多すぎてドキドキすぎてまともに会話できない。だとか、誰にもまだ言われてもいないような言葉を自分自身が自分に対して言って、それを反芻して常に自分を傷つけている。云々。云々。たとえばね。
さらに。「人にやさしく、自分に厳しく」とかって、HSPの人たちはそういった故事成句的なことをとにかく律儀に守っていると思うの。守れなくても心には常にあるから、守れなかったときに今のはしかたなかったよねってときだってひたすら自分を責めてる。なんなら今のはしかたなかったよね、という考えが少しでも浮かんでしまった自分を責めたり。だから頑張っている自分を優しく親切に思いやる。あなたは決して嫌なことをされて当然の人ではない。というのを強く念頭に置いて生活をしたほうがいいということ。何か、自分を強く意識して中心にもってくるということの修行なんだね。
ただ、それがなかなか難しいからカウンセリング、ということなのだろう。本書には、それが難しい人のためのアドバイスが書かれている。
順番が前後してしまったんだけど、これの前編である「The Highly Sensitive Person」を先に読んだほうが良さげ。 -
HSP気質を持った人にも多種多様なタイプがあるとしながらも、汎用的かつ具体的な事例を分析し思考転換を基本としたアドバイスをしている。ダイレクトで所々過激に感じる形容がみられるので、一部のHSPの方には刺激が強いのではないかと感じた。
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HSPの恋愛、恋愛だけでなく人を愛するということについて、恋人や結婚という枠にとらわれず書かれている。
HSPについての概説もそうだが、そんな敏感なHSPがラブシャイネスになる背景として、「男女の役割」や「男女の理想像」が無意識に多くの人にすり込まれていることなどがあげられている。
HSPはそれにあわせようと苦心してしまうが、そういった完璧な男・女は存在せず、そこから離れた個性にしかなりえない。
無意識に男を「友達だと思ってたのに」という謎の裏切りや被害者のような感じにさせるいわゆる「ぬいペニ」のような現象もここからきている。
そのほか、パートナーシップの結び方や、そもそもパートナーを見つけたり、パートナーの相性的なところも書かれている。
自己の無意識の部分は、やや内容が難解に思った。
繰り返し読んでいきたい。 -
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