電車のなかで本を読む

著者 :
  • 青春出版社
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本棚登録 : 1411
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413232999

作品紹介・あらすじ

良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • 誰かをさりげなく救ってくれた本だ
    と一瞬でもエピソードに触れればそれは読んでみたい本になる。貪欲。

  • 本の紹介をしながら島田さんの生活や過去のことなどが織り込まれているのが心地よい。
    そして高知愛を感じます。

    『鴨川ホルモー』と『移動図書館ひまわり』のところが特に良かったです。

  • こちらの作品は、高知新聞社のフリーペーパーに連載されていた寄稿文を選りすぐってまとめたものだそうです。書き下ろしも少しあります。
    作者が紹介してくださった本の中に気になる作家や作品がいくつかあったので、書店で探してみようと思いました。短く区切られているので、ちょっとした息抜きの時間(仕事の休憩時間など)にも読みやすいです。

  • 島田潤一郎さんは通勤電車の中で本を読み、その世界に没頭する。
    本作に書かれている紹介文に惹かれる。
    「おわりに」から
    〈すべての文章は本を読む習慣のない、高知の親戚たちに向けて書かれています〉
    自然体で読みやすいのはそれもあるのか。

    P68 『まちの本屋』田口幹人 著
    〈本屋さんをより魅力的な場所にする。
    そういう豊かな循環がこの本のなかには描かれています。
    しばらく本屋に寄っていないという方、
    ちょっとだけ本屋さんを覗いてみませんか?〉
    (↑この本、おすすめです)

    ピンときた本があったので読んでみました。
    絲山秋子さんの『夢も見ずに眠った。』

    このあと、感想をまとめます。
    自然体で、でも伝わるように。

  • この本を通して、読んでみたい本がいくつか見つかりました!

    スマホを手放して、もっとたくさんの本を読みたいと思った。
    本を読める時間は貴重、、、
    今は学生だからたくさん時間があるけど社会人になったら、もっと先、子育てが始まったら、本を読む時間はうんと減ってしまうなぁ〜


  • 世代が同じで共感できるところが多い。
    子供の頃からもっと本を読んでおけば良かったと思っていたが、漫画や雑誌はたくさん読んでいてそれで良かったんだと勇気づけられる。
    選書が素晴らしく読みながら何冊も買ってしまう。

  • とても優しい文章で書かれていて、一気に読む本ではなく、コツコツ味わって読む本。
    とても良かった。

  • 著者は夏葉社という出版会社を一人で立ち上げたひとり出版社の先駆けといわれている方です。長い間就職浪人を続け、ひとり悩みもがいた時代から現在に至るまで、著者にさまざまな影響を与えた本が紹介されています。併せてその本を読んだ時の著者の日常も綴られていて短いエッセイを読んでいるようでした。本に対する愛情が伝わってきます。とてもソフトで優しい文章で、読んでいるだけで暖かい気持ちになりました。

  • 読書との出会い、生まれ故郷の高知、そしてわが子たちへの思いを本を通じて綴ったエッセイ。読者を置いてけぼりにしない優しい筆致でするすると読み進められる。特に「子どもと本」の章は良質な育児エッセイを読んだ心地がして胸にくるものがあった。

  • 題名に共感して惹かれ、新大阪⇔東京の新幹線で読了。旅の記憶に本が結びつく感覚が好きだし、今回もこの本をお供に良い旅ができた!

    書評エッセイや本紹介エッセイって沢山あるけど、島田潤一郎さんのこの本は新しい読みたい本に出会えると同時に島田さんどんな人なんだろう?まで知れるのがわたしは嬉しい。

    この本のどこかで「家に1000冊ほどの積読本がある」(たしか1000って書いてあったと思う)と書いてあって、こんな大量に積読してても良いんだって安心した。(何を恐れてるのかわかんないけど笑)

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著者プロフィール

1976年高知県生まれ、東京育ち。日本大学商学部会計学科卒業。大学卒業後、アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指していたが、方向転換。2009年9月に出版社・夏葉社を東京の吉祥寺で創業した。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社)、『父と子の絆』(アルテスパブリッシング)、『90年代の若者たち』『本屋さんしか行きたいとこがない』(岬書店)がある。

「2022年 『あしたから出版社』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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