- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414413724
作品紹介・あらすじ
ある日、小さな男の子の大切な友達だったペットのねずみちゃんが死んでしまいます・・・。
子どもが大切な存在を失った悲しみを知り、それを周りの人たちの助けを得ながら乗り越えるまでの物語を丁寧に描く。大切な存在がいなくなるとはどういうことかが理解でき、「死」とはなんであるかを学ぶための絵本。
感想・レビュー・書評
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武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000260222
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読了
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かわいい絵の翻訳本の子どもと治療者のための絵本シリーズ
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[墨田区図書館]
三冊シリーズの「子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ」の中の一冊。
図書館でその中の「ねぇ、話してみて!」をふと見かけて借りてきたことから、この本にも手をのばしてみた。
【子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ】
■「こわい目にあったアライグマくん」
こわいことにあった子供の早期のストレス反応について描かれた本。
■「ねぇ、話してみて!」
性的虐待をうけた子供に、同種被害者からの言葉で綴られた本。
■「さよなら、ねずみちゃん」
死別による喪失を初めて体験した子供の、否認、悲しみ、怒り、そして需要のプロセスを描いた本。 -
ある日起きたら、かわいがっていたねずみちゃんが冷たくなっていて…"ぼく"はそれを受け入れられない。「死んでなんかない!」という否定から始まり、徐々に死を受け入れ、乗り越えていく。その過程が、あたたかな味わい深い絵と優しい文章で、丁寧に描かれています。
私も数年前にハムスターを亡くしたので、いろいろと思い出してしまい涙がこぼれてしまったシーンもありました。ペットロスを経験したことがある方なら、共感できる部分も多いのではないかと思います。また、"ぼく"の両親の対応も見事です。
版元が誠信書房さんだったので、あれ?と思ったのですが、やはりうちの近くの書店では絵本コーナーではなく心理学のカウンセリング系のコーナーに置いてありました。専門的な内容を扱っていながら、純粋に絵本として楽しめる一冊でした。