アダルトチルドレンと共依存

著者 :
  • 誠信書房
3.20
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本棚登録 : 149
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784414429114

作品紹介・あらすじ

「アダルトチルドレン」という言葉は、本来、アルコール依存症家族のなかで育って大人になったアダルトチルドレン・オブ・アルコホリックスに由来する。また、「共依存」という言葉は、そのアルコール依存症者とそれを支える配偶者との関係を指す。これらが、次第にアルコール依存症の枠を超えて広い意味で使われるようになってきたのが現状である。前者は、家庭がうまくいっていない「機能不全家族」のなかで大人になった人たちにも当てはめて用いられるようになった。伝統的家族の崩壊とともに、世代から世代へ受け継がれていく病理を断ち切るために、改めてこれらの概念を整理し、心理学・精神医学の立場からわかりやすく解説したものが本書である。

感想・レビュー・書評

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  • 古い本だが、よくまとまっている。引用されている文献の中には極端な主張をしているものも見られたため、そこは素直に首肯できない部分もあったが、それらに目を瞑れば、広い範囲を網羅していて勉強になった。治療モデルに関しては、単純化しすぎているような気もするが…。

  • アダルトチルドレンと共依存。緒方 明先生の著書。アダルトチルドレンと共依存には深い関係fがある。アダルトチルドレンは共依存になりやすくて共依存はアダルトチルドレンを生み出しやすい。アダルトチルドレンと共依存は簡単には治らないし、アダルトチルドレンと共依存は治療が必要。でもアダルトチルドレンと共依存が悪化していしまえばしまうほど治療から遠ざかってしまう。それはアダルトチルドレンと共依存であることの自覚がなくなってしまうから。アダルトチルドレンと共依存の怖いところは自覚症状がないところなのかも。

  • 自分がアダルトチャイルドだったんだと明確に知ることができて、読み進めるのが辛かった。ただ、機能不全家族に育ってアダルトチルドレンと診断されるとしても、その後必ず虐待したり子供を傷つける親になるわけじゃないということも知れた。ちゃんと論理的に知ることができるのでよかった。

  • 本にあるように、ほんとうに協議のアダルトチルドレンの時代がまさに到来しているのかも。昨日不全じゃない家族の方が珍しいというような印象。
    しかし読んでいてかなりつらかった。
    脱却するには、過去と幻想を捨て去り現実を自分のこととして真正面から受容していくしかないのか。

  • 2015/11/24

  • 結構専門職な一冊。
    アダルトチルドレンとは
    アルコール依存症の家庭に育ち
    大人になった人。
    アダルトチルドレンの狭義を解説する。
    また、アルコール依存症の配偶者を
    献身的に擁護する関係を
    「共依存」と考えている。
    アメリカで提唱されていたがこの日本でも
    昨今認められるようになる
    依存症に関する本

  • アダルトチルドレンと、それに深く関連する現象である共依存についての情報を
    学術的にまとめようとした本だった。
    論争が盛んであるアメリカでの論文や本を中心に引用してはまとめており
    どういった研究がなされてきたのか知るのにはとても有用だった。
    ただ、引用が多く、少しゴチャゴチャして分かりにくい印象があった。
    もう少し知見を羅列するだけではなく、対比させたりしてもよかった気がする。
    アダルトチルドレン、あるいは共依存について調べたいのなら
    とっかかりにしてはいい本だったと思う。

  • アダルトチルドレンと共依存について説明された本です。アダルトチルドレンの存在を理解して周囲が解決、改善に働きかける事で、国内で起きている悲惨な事件が減るのかなあと安易に思いました。

    アダルトチルドレンの狭義的な定義はアルコール依存症の家族のいる家庭で育ち、大人になっても何らかの心的外傷を持ち続けている人のことを指し、対人関係等の問題を持っている。

  • 共依存を理解するのによくまとまっている。

  • 前半は読む必要ないかな。大したこと書いてない。終盤の治療論の所だけでOK。
    ACや共依存を呈する人たちはそもそも感情表現の苦手な人たちゆえに言葉だけで心を扱うのが難しい。芸術療法や体に訴えかけるものも必要だろうと述べられていたがこれは最近特に感じることだ。
    だけどこの辺がまだ苦手なところだな。奇しくも今日、家族相談士の講習でラカンの現実世界と象徴世界って話を聞いたが、この現実世界にアクセスする方法として芸術療法を一つ二つ身につけておきたいものだ。ST君が言ってる感覚的なもの云々っていうのも、おそらくはこの現実世界の話なんだろう。

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