情熱の甘い棘 (クリスタル文庫 98)

著者 :
  • 成美堂出版
3.14
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本棚登録 : 83
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784415088822

感想・レビュー・書評

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  • ★4.0。傲慢不遜なプレイボーイが、警戒心の強い懐かない美猫に熱を上げるという大好きシチュ。初対面で受に惹かれた攻とは逆に受の攻に対する印象はマイナスから始まり、序盤は攻の口説きが全く通用しないところが面白い。なんとか受を落とそうとする攻と、頑なに警戒する受の駆け引きに萌えました。攻が受に本気になったあたりから優しく慈しむような態度になり、手を出しかねる不器用な一面も見えて可愛かったです。それぞれの視点で認識が違う部分に多少頭がこんがらがりつつ…。

  • ホテルオーナー×ホテルコンサルタント

    仕事でのったエレベータで、主人公はいきなり口説かれてしまうのですが、実はそれがこれからの仕事相手。
    強引で傲慢な仕事相手に翻弄され、立腹するものの、主導権を握られっぱなし。
    些細な行き違いから、身体を繋げてしまうが、いつのまにか竣工は惹かれていきます。

    …エロ度は高めですし、物語も面白いんだけど・・・いまいちハマれなかったです。
    原因がよくわかんなかったんですけど、主人公を翻弄するくせに主人公の兄弟の件で我を忘れてしまった攻めの行動がミスマッチに映ったから、かも。

  • ●あらすじ●</br></br>
    ホテルコンサルタントを目指して働く明宏は、ある日エレベーターで初対面の男に口説かれる。強引で傲慢な男---河合に立腹するが、無遠慮な年上の男は次の仕事の相手だった!些細な行き違いから河合と身体だけの関係を持った明宏は、反発しながらも惹かれ---身も心も甘く蕩ける、アダルトラブロマンス。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2592%258C%25E6%25B3%2589%25E3%2580%2580%25E6%25A1%2582%26index=blended">和泉 桂</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生×<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E8%2593%25AE%25E5%25B7%259D%25E3%2580%2580%25E6%2584%259B%26index=blended">蓮川 愛</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生の大好きな組み合わせ。</br>
    表紙の明宏の首筋のキスマークが色っぽいです。キスマーク=独占欲、河合の視線と肩を抱く手もかなりの執着を感じますねぇ---。
    <blockquote>
    「結構です。先に帰ってください」</br>
    「わかった」</br>
    ズルイやり口だった。</br>
    このまま身体を繋げてしまえば、秘密を共有する関係で終わりになる。</br>なのに、河合は明宏だけを達かせて淫らな姿を晒させたことで、自分一人が優位に立ったのだ。</br>
    「何が、望みなんですか」</br>
    「君を口説き落とすこと」</br>
    「・・・・・・僕を?」</br>
    そんなことをしなくとも、セックスしたほうがよほど手っ取り早いとでも言いたげな顔をしたことを見抜いたのか、彼は苦笑いした。</br>
    「気持ちが伴わないのに、躰だけもらっても仕方がない」</br>
    「僕はそう簡単に、自分の心を他人にあげたりしません」</br>
    自分でも恥ずかしくなるくらい、ついむきになってしまう。</br>
    「だから、よけい欲しくなるんだ。そういうことがわからないようじゃ、子供だな」</br>
    傲慢に宣告をするその声は、まるで眩暈のように甘い。</br>
    他人を酩酊させる、不思議な響きを帯びた美声だった。
    </blockquote>
    義理の兄の譲のこと、上司の小野寺に隠さなけらばならない事情、前に勤めていたホテルを辞めた事情・・・・・・明宏には結構隠してる部分が多い。口説こうとする河合に対する頑なな態度もあって、とても気になって。そんな色々な事情が明宏の殻を作っているんだなと思ったら先が気になって気になって・・・。</br>
    話のネックにもなっている河合の元妻・咲子のクローゼットの靴。ただ捨てられないだけだと思っていたのに、意外な形でストーリーに絡んできて。明宏がホームズ好きだったりすることも絡ませて謎を解いたが為に明宏は更に悩んじゃうんですよね。でも明宏が答えを出してくれたことで河合の咲子への気持ちも晴れてクリアになって、彼女も報われたんじゃないかと思います。
    <blockquote>
    「すごい量の缶だな。それ、全部開けたんだろ?」</br>
    「ごめんなさい」</br>
    「馬鹿、怒ってなんてないよ。水、飲むか?」</br>
    グラスを取ろうとした河合ににじり寄り、明宏はからからに乾いた口を開いた。</br>
    自分にできることは、一つしかない。</br>
    これまでに河合が明宏に求めてくれたことは、たった一つだから。</br>
    その切り札を使うしか、ないのだ。</br>
    「・・・・・・しましょう」</br>
    「何を」</br>
    「セックス」</br>
    滅多に口にしない単語は、思ったよりもすんなりと唇から零れてくれた。</br>
    「酔ってるんじゃないのか?飲み過ぎだぞ、明宏。晩飯は何か食べたか?」</br>
    気遣うような穏やかな声音も、今は疎ましいだけだった。</br>
    「酔ってるかもしれないけど、本気です」</br>
    「そんな状態じゃ、本気か勢いかの見分けもつかなくなる」</br>
    河合をシンクに押しつけ、明宏は彼の前に膝立ちになって、衣服の上から性器を確かめた。
    </blockquote>
    譲も小野寺も弟として、後輩として明宏のことが可愛くてしょうがないんですよね。そこに恋愛感情がないことが河合にとっては救いでしょうが。なかなか人に懐かないくせに一度心を許した人には、甘くなる明宏。河合、目が離せなくなるんでしょうね。</br>
    河合が明宏のことをとても可愛い、可愛い言うんですが河合も可愛いなぁと。35の男に可愛いというのも変なんですが、ヘタレじゃなくてホントに明宏に対してジタバタしている姿が可愛いんですよ。明宏の好みの食事をセッティングしたり、明宏のためにDVDを借りてきたり・・・。コンビニで桃缶を黄桃にしようか、白桃にしようか迷う姿を想像するともう可笑しくて乙女だよなぁと。壊れ物を扱うように、逆毛を立ててる仔猫を宥めるように優しく抑えめに接していく河合は確かにあとがきで<a href="<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2592%258C%25E6%25B3%2589%25E3%2580%2580%25E6%25A1%2582%26index=blended">和泉 桂</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生が書かれていたように先生の作品では珍しいタイプだなと。<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2592%258C%25E6%25B3%2589%25E3%2580%2580%25E6%25A1%2582%26index=blended">和泉</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生の書く受のイメージって”傲慢で強引でズルイ大人の男”なんですけど、河合は初めこそ傲慢で強引なんですが、狡さはなく明宏に本気になっていくにつれ誠実に真摯になっていくのです。躰だけでなく、心を手に入れたい・・・・・そんな気持ちが頑なな明宏に対して、そっと殻を溶かすように優しく柔らかく包んでいく。明宏の前では余裕を見せながらも、親友で明宏の上司・小野寺に対しては弱音を吐く河合が可愛い。何度も言ってるけど、可愛いのよ〜。どこが?と突っ込まれそうですけど・・・。</br></br>

    改めて見てみたら<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/series/-/90542/tankobon_hardcover/ref=pd_iis_1/249-3392474-4974718" target="_blank">「清澗寺」シリーズ</a>は大好きなのですが他の作品はあまりコレ大好き!といえるものがないのに何故か<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2592%258C%25E6%25B3%2589%25E3%2580%2580%25E6%25A1%2582%26index=blended">和泉 桂</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生=好きと認識している私。何故なんだ・・・。<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/4861340756&link_code=as2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211">有罪</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=as2&o=9&a=4861340756" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のシリーズ、貴族シリーズに関しては嫌いな部類にはいるのに・・・・・・不思議です。

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著者プロフィール

「清澗寺家シリーズ」(幻冬舎コミックス)や「キスシリーズ」(講談社)など、多くの人気シリーズ、著作を持つ作家。ドラマCD化した作品も多数ある。特に名門華族・清澗寺家一族の大正時代から戦後までのドラマを描いた「清澗寺家シリーズ」は熱心な読者が多く、完結を記念して完全予約限定のファンブックが発売されるほど。

「2019年 『キッチンカー鎌倉、推して参る 再出発のバインミー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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