ステップアップ詰将棋3手・5手・7手

著者 : 青野照市

• 成美堂出版 (2016年7月2日発売)

作品紹介・あらすじ

解くスジがわかるから長い手にも挑戦できる。160題。

感想・レビュー・書評

[別府さんの感想 · 2018年10月16日]

【感想文】
　易しめ短め詰将棋。
　出題方法に工夫があり、「ヒント」がちゃんと日本語文になっており、きちんとヒントになっているのが美点。既存の詰将棋本には、「ヒント」が無意味だったり引っ掛けだったりテキトーなことが多々ある。

【余談】
　2018.10.16、青野（元）理事の手による新刊を発見。すぐ購入し、ブクログで本書を登録。
　あれ？　2016年発行って表示されてる。

　思わず「奥付／発行年／偽装」で、Google検索してしまった。が、冷静になれば頻出の手筋だとわかる。土屋○書店や成○美堂が刊行した棋書で前例がある。
　発行年月が「本体部」ではなく「カバー折り返し」に記載されているのも、一年毎にカバーだけ掛け替える布石なんでしょうね。エコロジカルでエコノミカル。
　頻出のセコい商売手筋である。

著者プロフィール

青野照市（あおの・てるいち）
1953年１月31日生まれ。静岡県焼津市出身。
1968年、４級で奨励会入会。（故）廣津久雄九段門下。
1974年４月１日四段。1994年８月５日、九段。
本格的居飛車党で、急戦を得意とする。
考案した対四間飛車の「鷺宮定跡」や横歩取りの「青野流」は升田幸三賞を受賞した。
1974年度、第５回新人王戦で棋戦初優勝。1989年度、第37期王座戦でタイトル初挑戦。
棋戦優勝は合計３回。
将棋大賞は勝率１位賞、新人賞、連勝賞、升田幸三賞（２回）。
日本将棋連盟の理事を長年務める。
国際交流基金設立20周年記念感謝状、しずおか大賞、外務大臣表彰など、表彰多数。

著書は「鷺宮定跡」（マイナビ出版）「観る将もわかる将棋用語ガイド」「最新棒銀戦法」（創元社）など多数

「2022年 『将棋・棋士の素顔――知られざる千駄ヶ谷の魔境』 で使われていた紹介文から引用しています。」