- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416211243
感想・レビュー・書評
-
コンパクトにまとめられている反面、用語や単位の定義について詳しい説明が省かれている部分が多い。あくまでも「基本を知る」本であり、例えばシーベルトやベクレルの定義を知りたいとか「基礎」を掘り下げるのであれば別の本が良いかもしれない。
他の書籍を経てから読んだので内容が分かったものの、これを1冊目として読む場合、予備知識がない人にとっては(表面的に読むのではなく)納得して読み進めるのが難しいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
福島の事になるとやや冷静さを失っているが、311の震災後にしてはかなり冷静に書かれている。放射能、放射線の違いをはっきりさせるために必要なことは十分抑えられており、最初の読み物としてはこれで十分な内容。もう少し踏み込んで欲しい気もしたが、これ以上踏み込むと数式を使わざるを得なくなるのでしかたのないところか。
放射線は自然界に溢れており、温泉では相当量の被曝をすること、人工放射線、自然放射線に区別のないこと、そして放射線は医療食品に使われており、それをWHOが認めていることにしっかりと触れている。文脈、行間から反原発寄りの雰囲気が漂っているが、いわゆる脱原発派・反原発派が絶対に認めたくないことをちゃんと挙げていることから研究者として責任はは十分果たしているように思う。 -
わたしたちの身の回りには、実は放射線がたくさん存在しているって知っていましたか?なんだか恐いイメージがある放射能と放射線、どういうものなのか知るのにオススメの一冊。(院生アルバイトスタッフ)
-
「学んだこと」
宇宙に存在するたいていの物質、すなわち
地球上のたいていの物質は、「放射線」を出している
「放射性物質」。
「放射能」とは「放射線」を出す能力のことで、
「放射能」を持つ物質が「放射性物質」。
ほとんどの食物には放射線を出すカリウム40(k40)
などが含まれていて、私たちの身体は内側からも放射線を
受けています。
日本の自然放射線量は年間1.5mSvと言われています。
世界平均が2.4mSvですから、ほかの国とくらべて、
日本の自然放射線量はそれほど多くないことがわかります。
放射線量と体への影響
単位:mSv
20000 福島第一原子力発電所2号機の格納器内(1時間あたり)
7000以上 99%の人が死亡
5000 局所被はくで永久不妊
3000 50%の人が死亡・局所被ばくについては脱毛
2000 出血、脱毛など。5%の人が死亡
福島第一原子力発電所1号機建屋
地下の汚染水(1時間あたり)
1000 急性放射性障害(吐き気・おう吐・水晶体混濁)
500 リンパ球の減少
250 白血球の減少
100 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の
5年間にさらされてよい放射線量の限度
放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が
1回の緊急作業でさらされてよい放射線量の限度
10 ブラジル・ガラパリでの自然放射線
6.9 胸部X線CTスキャン
2.4 自然放射線量の世界平均
1.5 日本の自然放射線量(年間)
1 一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線量の
限度 宇宙飛行士の1日での被ばく量
0.6 胃のX線集団検診
0.05 胸部X線集団検診
「感想」
その他、専門的なことが多々書かれてあったが、
素人の私はこの程度のレベルでまとめた。
放射線の効用には興味があるので、こういった
類の本をこれからも読んでいきたい。
我が家のお風呂に、「ホルミシス」の石を入れている。
使い始めて一月余り、身体へどんないい影響があるのか、
楽しみにしている。